- 2008/05/21 掲載
【国内IT市場動向】2007年中堅中小企業のIT市場は、3兆8341億円
2007年後半からは、サブプライムローン問題、資源価格の高騰、急速な円高等により国内経済の減速感が表面化しているが、中堅中小企業の2008年、2009年のIT投資は、43.2%が「増加」と回答している。「横ばい」を含めると約80%となり、引き続き好調に推移していくとみられる。IT投資の重点分野は、従来より高い「セキュリティ・コンプライアンス強化」に加えて、「市場分析」「製品・サービスの開発支援」など、戦略的なIT投資が増加し始めている。
2008年は、前年比3.9%増の3兆9820億円と、前年より成長率は下落するが、大企業の3.6%増よりは高くなると予測している。2008年以降、2012年までの中堅中小企業のIT投資成長率は平均2.9%となり鈍化していくが、大企業は2.2%であり、それよりも高い成長率で推移する。
また、今回の調査より、中堅中小企業、特に従業員規模99人以下の小規模企業では、ITベンダーの影響力より、税理士や会計士、金融機関の方が強いという結果になった。「ITベンダーは、中堅中小企業のニーズを引き出して、そのニーズに合致したソリューションを提供するかが重要であり、そのためにはIT業界を超えた幅広い連携が必要となる」とIDC Japan ITスペンディング リサーチアナリスト 市村仁氏は分析している。
![]() |
国内中堅中小企業IT市場 前年比成長率予測、2007年~2012年
|
関連コンテンツ
PR
PR
PR