- 2008/03/24 掲載
【PCモニター市場調査】出荷台数トップはデル、2位にNEC、3位は三菱電機
LCDモニターのサイズ別では、15インチスクエア、17インチスクエア、19インチスクエアを合わせた出荷台数の構成比は72.7%となり依然主力だが、前年比では12.7ポイント減少した。価格は低下傾向で、サイズ間の製品価格差が縮まったこと、ワイドを戦略的に販売しようとするベンダーが増えたことなどが理由で、企業の19インチ以上への移行が始まっている。
LCDモニター全体の出荷に占めるワイド比率は前年の10.6%から24.2%となった。コンシューマー向けは出荷の70%以上をワイドタイプが占め、19インチワイド、22インチワイドが主流となっている。第4四半期にはオールインワンタイプPCにバンドルされた17インチワイド、大画面志向コンシューマー向けの24インチワイドも出荷を伸ばした。
2007年を通じたベンダー別出荷台数ではデルが首位、2位にNEC、3位三菱電機で前年と順位に変動はなかった。4位の富士通、5位のアイ・オー・データ機器を含めた5社で出荷台数の58.0%を占め6位以下とは大きな差がある。
IDC Japanリサーチマネージャー 荒井温氏は、「春先から始まった19インチ以下スクエアパネル価格の上昇は12月に入ってようやく落ち着き、供給も安定した。しかし、パネルベンダーは生産効率の良いワイドへの移行を更に促進する方向であり、スクエアパネルの価格上昇、供給不足が再び発生する可能性は高い。モニターベンダーはパネルを安定して確保するための体制を整えた上で、製品、販売戦略を展開する必要性がますます高くなっている」と述べている。
![]() Source: IDC Japan, 3/2008 |
PCモニターのサイズ別出荷実績推移、2006年第3四半期~2007年第4四半期
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