新たに加わったのは、建築・工事業と繊維の2業種。これで従来の卸売、食品製造・加工、紙製品加工、プラスチック製造、プラントをあわせ7業種になる。また、これにあわせてNECでは、SAP Business Oneを搭載するサーバの運用管理を代行する「運用支援サービス」も提供する。

　建築・工事業向けソリューションは、受注から発注、売上、支払い、原価管理まで一連の業務管理を行うユニテックのパッケージソフト「BUILD-U21」と連携。全業務にわたって大分類、中分類、細目による管理が可能となっている。また、従来、別々に行われていた実行予算に対する工事業者の割り当てと、該当する工事業者への発注処理が連動することで、業者選定と同時に注文書発行、メールやFAXの自動発信が可能となる。関連業務の連携を強化することで建築・工事業における一連の業務を効率化する。

　繊維業ソリューションは、自社生産から、材料を外注先に無償で提供し外注先企業が生産を行う無償支給生産までさまざまな生産方式に対応する。外注先から納品された製品を使用した際、仕入れ計上を行う預かり在庫など業界特有の運用にも対応し、在庫数の管理、預かり在庫からの出荷や返品に合わせた仕訳生成機能を搭載している。

　運用支援サービスは、阪神大震災レベルの危険性を考慮したビル構造と設備で、基幹業務サーバの運用管理を低価格で提供する。また、ISMS認証を取得しており、専門スタッフによる安定した運用管理体制を確保している。NECでは、両製品、サービスを今後3年間で、100社への導入を目指す。