- 2008/02/14 掲載
講談社、経営力強化で基幹システムを刷新
講談社では、書籍や雑誌における収支情報のタイムリーな把握、それによる意思決定の迅速化、コンテンツを中心とした多メディアへの戦略的な展開が求められていた。そこで、会計を中心とする基幹システムを刷新、構築を決定。ベリングポイントが担当しプロジェクトが進められた。稼動までの期間は、わずか12ヶ月だという。
新システムには、「SAP ERP6.0」を採用。統合マスタ管理ソリューション「SAP NetWever Master Data Management」により、取引先データを一元管理、さらにDWHの「SAP NetWeaver Business Intelligence」により、書籍や雑誌別、取引先別、組織別など多面的な情報収集や分析ができる。SAPソリューション採用の要因として、講談社は、「出版業界への適用度の高さ」「導入実績」を挙げた。
同システム稼動後、講談社では、全社的な業務の標準化と、それまでバラバラで管理されていた各種コード体系の一元管理を図ることで業務の効率化を実現した。さらに、書籍や雑誌などのコンテンツに関する情報の収集、分析の仕組み、コンテンツ単位での戦略立案が実現できるとした。
講談社では、今後も継続的にIT投資を進めていく。まずは、経営情報の充実と現場への提供を行うため、データウェアハウス機能の強化を図る。また、同システム以外のシステムから販売やロイヤリティ情報、外部のマーケットデータなども取り込み、より現場の意思決定の品質やスピードに貢献する情報系システムの構築を予定している。さらに、今後拡大が見込めるライツ、デジタル事業を強化すべく、統合ライツシステムの構築を進めており、効率的なマスタ管理・配信を目指して統合マスタの拡張を行う。
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