丸紅情報システムズ、情報を盗み出す価値をなくす業務システム用WEB対応入力システム開発

　丸紅情報システムズは、業務システム用WEB対応入力システム「アイエント」を開発し、2月1日より販売開始する。サーバソフトは標準価格420万。クライアントライセンス料金は1年の同時利用権利が1クライアントあたり3万6000円から。同社は、企業向け情報システムの開発会社を通じた販売を中心に、販売開始から1年間で5億円の売り上げを目指す。

　「アイエント」は、情報入力業務従事者による情報漏えいを防止する機能、業務の進捗状況を一括で管理する機能などを搭載した業務システム用入力環境を構築するソフトウェア。受発注、仕入れ処理などに活用し、情報漏えい防止対策が難しいテレワークや人材の入れ替わりが多い職場でも、重要な情報を安全に入力できる環境を実現する。

　具体的には、伝票の原紙をスキャナで取り込み、自動で入力端末PCのブラウザにイメージを表示する入力情報配信機能を搭載している。これにより、入力者の手元に原票やデータを残さない入力情報配信機能で情報漏えいを防止する。

　また、情報を盗み出す価値をなくす仕組みも開発。スキャナで取り込んだ情報をあらかじめ設定した項目ごとに細分化し複数の入力者に自動で振り分け配信する機能を搭載した。例えば、入力者AにはTYPE1とTYPE2とTYPE3の用紙に記載された住所のみ、入力者Bには電話番号のみ、入力者Cは苗字のみ配信し個別に入力させることで、入力者側の環境で個人情報としての利用価値を減らしている。