カシオ情報機器、動物病院向けの情報管理システム発表

　カシオ情報機器は、日本臨床獣医学フォーラムと共同開発の「お薬データベース」を搭載した、動物病院向け「情報管理システム」を発表した。10月1日より販売される。

　「お薬データベース」は、日本臨床獣医学フォーラムの獣医師15名による臨床・処方事例をもとに、カシオ情報機器と日本臨床獣医学フォーラムが共同開発した動物病院向けデータベース。これを搭載した、今回発表の動物病院向け「情報管理システム」は、診療［飼い主、動物、履歴管理］・会計［精算］などの業務システムと連動したトータルソリューションシステムとなっている。

動物病院向け「情報管理システム」

　薬袋の表書きとして利用できる「お薬説明書」作成機能を搭載。説明書には、服薬指導、注意事項、保存方法、効能効果などを記載可能で、混在入力した内服薬と外用薬を分けて印字可能な、自動並び替え機能や改頁機能をもつ。また、臨床・処方事例の薬詳細情報参照機能を搭載。薬は、ツリー構造の薬効分類と名称によって検索可能となっている。

　カシオ情報機器は、カシオ計算機グループのシステム機器販売会社。同社では、中小企業向け販売管理システムや小規模企業向けの事務処理専用機「楽一」を中心として、調剤薬局や健康保険組合、フィットネスクラブなど、業務・業態を絞った専用システムの開発・販売・サービス提供を行っている。

　今回発表された動物病院向け「情報管理システム」は、処方箋や費用の透明化を求める飼い主のニーズに応え、効率的な病院運営を支援するもの。同システムの開発により、今後も動物病院向けにITを活用したトータルソリューションシステムを提供していく方針だ。