- 2007/09/06 掲載
【携帯電話 市場調査】端末シェアでは、Aquosケータイが人気のシャープが5期連続で首位達成
・ベンダー別シェアでは、シャープが5期連続で首位(シェア30.0%)
・ドコモ向け「らくらくホン」と最新FOMAが好調の富士通が3位にランクイン
・2007年後半は、在庫問題対策が需要動向に大きく影響する可能性が高い
国内における携帯電話端末の出荷台数は、2007年第2四半期で1,337万台となった。前年比では7.9%増となる。プラス成長の主要因は、通信事業者間の競争激化により低価格サービスが次から次へと投入され、それに伴い買い替え需要が順調に拡大した点が1点目、2点目は、低・中位機種に相当する3G端末の製品ラインナップの充実により、新規およびライトユーザー向けの需要が拡大したことが挙げられる。
端末メーカー別で見ると、トップはAquosケータイが人気のシャープで、シェアは30%を獲得した。これで5四半期連続で首位を維持した。シャープは、液晶カラーテレビAquosのブランド拡張で販売しているAquosケータイが人気で、NTTドコモ、ソフトバンク、auすべてでトップを維持した。2位には、地デジ機能搭載の上位機種、薄型モデルを中心とした低価格3G端末をバランスよく出荷しているパナソニックモバイルが入った。3位には、女性を中心とした先進ユーザーから高い評価を得た富士通が入った。4位にはNEC、5位は東芝が入った。
2007年後半の見通しについて、IDC Japan コミュニケーションズのシニアマーケットアナリスト 木村融人氏は、「需要自体は堅調に推移すると予測しているが、その一方で、2007年前半時点においてすでに在庫問題が顕在化し始めている」「今後は通信事業者側の在庫管理能力(迅速な処理能力)が後半の需要動向に大きく影響してくるであろう」と予測している。
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2007年第2四半期 国内携帯電話出荷台数ベンダー別シェア(%)
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