「WebSAM Rakuform」と「Pandora-AX」が連携、低コストで高セキュリティの帳票を

　日本電気（以下、NEC）は、同社の発売する統合システム運用管理「WebSAM（ウェブサム）」のシリーズ製品「帳票印刷業務管理ソフトウェアWebSAM Rakuform（ラクフォーム）」と、NTTデータ ビジネスブレインズの電子帳票システム「Pandora-AX（パンドラエーエックス）」との間で、製品間連携を行うと発表した。

「WebSAM Rakuform」での帳票定義画面

プリンタドライバ選択画面で「Pandora Writer」を選択する

　「WebSAM Rakuform」と「Pandora-AX」の連携では、「WebSAM Rakuform」の帳票設計で作成した帳票フォームに業務アプリケーションの印刷データを埋め込むフォームオーバレイを行ったデータを、「Pandora-AX」で電子帳票化する。これによって、帳票作成における時間短縮とコスト削減を実現する。また、帳票のセキュリティレベルを高めることも可能となっている。データの取り込みは、プリンタドライバ選択画面より「Pandora Writer」を選択することで行える。

　「WebSAM Rakuform」は、帳票設計から電子帳票化までの帳票運用業務をトータルにサポートする製品。電子帳票管理機能をもつが、「Pandora-AX」と連携することでよりきめ細かいセキュリティ機能や帳票データ活用機能を実現する。これは、昨今のオフコンやメインフレームのオープン化においてセキュリティ機能の強化が求められていることを背景に、セキュリティ機能の充実した帳票ソリューションを提供することでまずは帳票システムからオープン化を推進していくものだ。

　「Pandora-AX」の特徴的なセキュリティ機能として、オプション機能として選択可能な「地紋印刷」が挙げられる。モノクロ印刷時に、印刷者情報を暗号化して帳票全体に地紋として埋め込むことで、印刷者情報の削除を不可能にし漏えいルートの追跡を可能にする。流出帳票をスキャナで読みとると、暗号化した印刷者情報を取り出すことが可能で、ある程度の汚れや欠損があっても復号することができる。

「Pandora-AX」での表示画面

　今回の製品間連携によって両社は、電子帳票化が困難と言われているオフコン市場などにおいても、帳票設計、帳票印刷、電子帳票ソフトのさらなる普及を図っていく方針。NTTデータ ビジネスブレインズはNECのソフトウェアパートナー制度「WebSAM WORKS」へ参加し、両社共同でプロモーションを展開していく。