- 2007/07/20 掲載
日立製作所、指静脈認証装置を海外で販売へ
同製品は、昨年10月に日本国内向けに販売を開始した製品の海外向け仕様として開発、製品化したもので、独自開発の1チップLSIにより、低価格ながら小型かつ高い認証精度を実現している。
指静脈認証技術は、日立が開発した生体認証技術で、体内にある指の静脈パターンを用いて認証するもの。指静脈パターンは体内にある情報であり、なりすましや偽造が極めて困難という特徴を持つ。指に光を透過させて、静脈画像を撮影する透過光方式を採用しており、形状が複雑な細かい静脈画像まで取得が可能で、直接センサ部に触れることなく高い認証精度を持つ。また、装置もコンパクトで、ATMの本人認証、PCログインや入退管理の他にも自動車などさまざまな分野への応用が期待されている。
日本国内での認知度の向上に伴い、海外でも指静脈認証への注目が集まっている。すでに、日立グループでは、入退管理システムをシンガポールなどの東南アジア市場を中心に提供している。今後大きな市場が見込まれる米国においても、信金中央金庫ニューヨーク支店のオフィスへの入室管理システムに指静脈認証製品が採用されるなど、広がりが見込まれている。
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