- 2007/02/01 掲載
ソフトバンク、屋内のモバイルBBサービスの提供エリア拡大
アルカテル・ルーセント(フランス)は31日、ソフトバンクモバイルに高速モバイル・アクセス・ネットワークを提供すると発表した。これによりソフトバンクモバイルは、屋内でモバイル・ブロードバンド・サービスの提供エリアと容量を拡大できるという。
この契約により、アルカテル・ルーセントは、「3G UMTS/HSDPAソリューション」を供給、このソリューションによりソフトバンクモバイルは既存携帯音声サービスの補完、ブロードバンド・サービスの強化を実現する。
今回提供する「UMTS/HSDPAソリューション」は、屋内使用を目的として特別に設計されており、住居やオフィスビル内の加入者に、ビデオ会議、モバイルテレビ、高速モバイルインターネットアクセスなど、革新的な無線サービスを提供する。標準のセルより半径が小さくサービスエリアの狭い「ピコセル」を多量に設置することで、各サービスエリアの信号強度を高め、現在より高いデータレートによる通信環境を実現する。
ソフトバンクモバイルが得られるメリットの主なものは、低価格、低出力のセルで高パフォーマンスを実現、企業向けに固定サービスと携帯電話サービスを融合したサービスの実現があげられる。
ソフトバンクモバイルでは長期視点で、オールIP化も視野に入れたピコセルベースの大規模屋内ネットワークの展開も検討している。ソフトバンクモバイルは、運用コスト削減を目的としたIPへの移行に関し、アルカテル・ルーセントの実証済みの専門技術と能力を利用することができる。また、ソフトバンクモバイルは、屋内セルを設置するためにIPネットワークを利用することや、アンテナ塔のリース料金および運用諸経費の削減により、コスト効率の改善を実現できる。
ソフトバンクモバイル、CTOの宮川氏は次のように述べている。
「当社ユーザーは、革新的なアプリケーションを利用するため、自宅でもオフィスでも広いサービスエリアと、より高いデータレートでのアクセスを求めています。このソリューションによって、当社はこのニーズを満たすことができます。当社は、豊富な経験と革新的な無線ソリューションの提供における多くの実績を評価し、新たにアルカテル・ルーセントをパートナーとして加えました」。
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