- 2006/12/04 掲載
【国内プリンター市場調査】レーザープリンタはリプレース期
・企業向けページプリンターの成長は鈍化するがリプレイス需要は持続
・カラーレーザープリンターの出荷台数は、2四半期ぶりに増加
・カラーレーザープリンターの出荷台数比率は26.9%
IDC Japanは、国内企業向けプリンター市場に関する2006年第3四半期(7~9月期)の実績を発表した。発表によると、レーザープリンター全体の出荷台数は前年同期比1.1%増の26万9,000台となった。また、カラーレーザープリンターの2006年第3四半期の出荷台数は、前年同期比3.2%増の7万2,000台で、レーザープリンター全体に占めるカラーレーザープリンターの出荷台数比は、26.9%となった。
レーザープリンターの出荷台数は、図に示すように2002年から2003年第2四半期にかけて、前年同期比で減少を続けてきたが、2003年第3四半期に上昇に転じた。2006年第3四半期は前年同期の実績を上回っており、企業内でのレーザープリンターのリプレイス需要は底固いとIDCでは分析している。
また、カラーレーザープリンターは、2006年第1四半期、第2四半期に出荷台数が前年同期を割っていたが、2006年第3四半期は前年同期を上回った。カラーレーザープリンターは、モノクロレーザープリンターとの価格差が縮小している。しかしながら、企業内においてはカラー文書需要が拡大しているものの、カラー印刷とモノクロ印刷におけるランニングコスト差が依然大きいことから、カラーレーザープリンターで既存のモノクロレーザープリンターを置き換えることに企業が躊躇しているとIDCではみている。
IDC Japanプリンター シニアマーケットアナリストの坂田 信之氏は次のように述べている。
「企業内で使用されてきたレーザープリンターはリプレイス期を迎えており、堅調に推移している。足元の景気も落ち着いており、2007年前半まではこの傾向が保たれるとみているが、レーザープリンター全体におけるカラーレーザープリンターの出荷台数比率は、2007年には大きな伸びを期待できない」。
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国内ページプリンターの出荷台数比と前年同期比推移、2002年第一四半期~2006年第3四半期 |
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