• 2006/11/29 掲載

IBMのUNIX市場における戦略--AIX20周年を迎えて

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日本IBMは11月29日、AIX20周年を記念して行われるイベント「AIX 20th Anniversary」に先駆けて、記者向けに同イベントの概要とUNIX市場の動向、今後の展開などについての記者向け説明会を開催した。

日本IBM 武藤和博氏、米IBM Jay Kruemcke氏、Inna Kuznetsova氏
上から日本IBM 武藤和博氏
米IBM Jay Kruemcke氏、Inna Kuznetsova氏
 AIX誕生から20年の節目を迎える今年、IBMでは11月29日(東京)、12月1日(大阪)に、事例などを紹介するイベント「AIX 20th Anniversary」を実施している。

 「AIX」とは、IBMの開発したUNIX互換OSで、同社のメインフレーム(大型汎用機)との連携に優れている。伝統的な製造業をはじめ、金融業などの基幹系システムといったミッションクリティカルな分野では定評がある。現在は同社のUNIX向けCPUの「POWER」シリーズが搭載されたSystem pシリーズなどに搭載されている。

 説明会では冒頭、IBM 理事 システムp事業部長の武藤和博氏がUNIX市場におけるAIXのシェアの増大を発表。昨年の時点でグローバルのシェアNo.1、アジアにおいても第3四半期にシェアNo.1を達成したという。

 UNIXはLinuxなどに押されて、年々そのシェアを落としているが、米IBMのOffering ManagerのJay Kruemcke氏は「2005年UNIX市場は成長した。IBMのSystem pのおかげという見方もある。市場全体としては伸びは期待できないかもしれないが、競合他社からシェアを奪い取れるため、そこにビジネスチャンスがあると考えている」と語る。

 実際IBMでは昨年12月、AIXのISVパートナーなどに技術協力などを行うAIX コラボレーションセンターに2年間にわたって2億ドルの投資を発表。また、今年の11月13日にフランスのモンペリエにてオープンした、通信事業者向けにサポートを実施していくテレコミュニケーション・インフラストラクチャ・センターでは、IBM System p5-570が導入されるなど事業的にもさまざまな投資活動を通して存在感を主張している。

 そのほか、CPUの次期モデル「POWER6」が来年にも公開されるが、クロック数の1つの壁といわれる4GHzを越えるという。サーバーの筐体を超えてパーティションごと移動できるようになる「パーティションモビリティ」、発熱量を管理する「ダイナミックエネルギー管理」といった新機能によって、今後もパフォーマンス、効率、管理容易性を実現していくとのロードマップを示した。

今後のAIX/POWERのロードマップ
今後のAIX/POWERのロードマップ


 今後は、仮想化、継続的な可用性、セキュアコンピューティングという3つのテーマを基に、メインフレームとの親和性という強みを生かし、「カスタマーにとってベストなソリューションを提供する(Kruemcke氏)」ための、IBMの1つの選択肢として重要なポジショニングを担うとした。

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