- 2006/11/15 掲載
最新のWebテクノロジー&サービスの探求。JANES-Way episode2開催
基調講演として最初に登壇したのは、慶応義塾大学教授兼(財)国際IT財団専務理事の中村伊知哉氏。「メディア融合2.0」と題して講演を行った。
中村氏はネットによって、メディアと個人の関係に変化が起こったと語った。個人が発信したコンテンツがブログやmixiで話題となり、そしてマスメディアへと広がっていく。「電車男」などはその典型的な事例だ。
また、2011年に完備されるデジタル伝送路については、そのインフラを使ってどういったコンテンツを流すのかがより重要になるという。中村氏は、「コンテンツと言っても、いろいろな捉え方がある」と語り、マス・プロ・ビジネスという既存のテレビや雑誌、映画などのコンテンツと、パーソナル・アマ・ノンビジネスといったブログやメール、そしてその中間に位置する医療、教育など、コンテンツを体系的に示した。それぞれの市場規模は、マス・プロ・ビジネスが12兆円に対して、それ以外が16兆にものぼるという。
一方、海外のメディア市場では日本よりも劇的に変化が進んでいるという。アメリカの4大テレビネットワークであるCBSは、傘下のラジオ子会社を売却。一方で、verizon、comcast、グーグルなどと提携。自社の事業ドメインの枠組みを外部環境に応じて変化させている。
中村氏の基調講演以外に、早稲田大学IT戦略研究所所長の根来龍之氏、本サイトの連載でもおなじみの内閣官房 参事官補佐鈴木英敬氏、自由民主党の前IT担当大臣の松田岩夫氏が講演された。
本日、開催されたセッションの模様は後日、「ソフトバンク ビジネス+IT動画ch」にてストリーミング配信します。
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