- 2006/11/13 掲載
原子力事業強化でGEと日立製作所が世界的な戦略的提携
日立とGEは、原子力発電所の建設、保守・サービスを事業とする新会社を日本と米国に設立する。新会社の株式を相互に持ち合い、日本の新会社は日立が約80%、GEが約20%、米国の新会社には、日立が40%、GEが60%を出資する。両社は、これまで培ってきたノウハウ、経験を活かしながら、さらにシナジーを創出することで、改良型沸騰水型原子炉(Advanced BWR/以下、ABWR)をはじめとする原子力事業の世界市場での拡大を目指す。
また、今後、BWRの次世代大型炉「ESBWR」(Economic and Simplified BWR/以下、ESBWR)をはじめとする次世代原子炉の開発についても、日本と米国の新会社が中心となって行う。
今回の戦略的提携において、日立の古川執行役社長は、次のように語っている。
「日立は、BWR技術・製品・サービスの提供者として、将来にわたる着実なBWR技術の維持・発展を事業使命と考えています。GEとの緊密な連携は、国内のみならず、グローバルにBWR事業を展開する上で必須であるとの考えから、原子力技術を日立に導入して以来、一貫してGEとの協調による事業戦略を維持してきました。今回の新たな提携関係の構築は、今後伸長する米国をはじめとする世界市場において、BWR技術のさらなる革新を図ることを狙いとしています。両社は、互いに協力し、現在ならびに将来のBWR ユーザーに安定かつ信頼できる製品・サービスを提供することにつとめてまいります」
また、GEのイメルト会長は、次のように語っている。
「世界の原子力業界は、今後、さらに成長する大きな可能性を秘めており、業界の成長は、GEと日立にとって、好機となることでしょう。なぜなら、両社合わせて90年以上にわたり高度技術に裏付けられた経験とノウハウを蓄積してきているからです。両社は、それぞれの持つ力をより一層強化していくとともに、市場成長がもたらす様々な機会を最大限に活かすために、ダイナミックな新しい体制の構築に向け協力しあっていきます。」
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