- 2006/11/08 掲載
【国内レイヤー4-7スイッチ市場調査】ベンダートップはF5ネットワークス
●2005年度国内レイヤー4-7スイッチ市場は、前年比38%増の178億円
●レイヤー4-7スイッチの市場規模、2010年には310億円まで拡大
●エントリークラス製品では、成熟化の兆し、価格競争の傾向が現れる
IDC Japanは、国内レイヤー4-7スイッチ市場の動向を発表した。これによると、2005年の国内レイヤー4-7スイッチ市場は、178億円と前年比38%の成長を遂げた。
高成長の背景には、サーバー負荷分散の手法としてレイヤー4-7スイッチを用いる方式が定着したことや、2000年~2001年頃に導入されたレイヤー4-7スイッチのリプレイス需要があると、IDCでは分析している。また、企業システムにおけるWebシステム化の流れが市場拡大を推し進めているという。
高成長を達成した2005年の国内レイヤー4-7スイッチ市場において大きく売上を伸ばした企業は、F5ネットワークス。大幅な売上増により、2004年に続きベンダーシェアで第1位となった。また、富士通も売上金額を大きく伸ばし、前年より順位を上げ2位となった。
国内レイヤー4-7スイッチ市場は、今後も高い成長を続けるとIDCでは予測している。2005年~2010年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)11.9%で推移、2010年には310億円にまで市場は拡大すると予測している(図参照)。一方でエントリークラスのレイヤー4-7スイッチ製品は、機能差が小さくなってきており成熟化の傾向も見られる。
IDC Japanコミュニケーションズ リサーチアナリストの草野 賢一は次のように述べている。
「エントリークラスの市場では、新規参入ベンダーによるコストパフォーマンス重視の製品投入と、既存ベンダーのより低価格な製品の発売の動きによって、価格競争を迎えつつある。同セグメントの競争においては、価格競争力、販売力、そしてエンドユーザーの認知度が重要な要素となる」。
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国内レイヤー4-7スイッチ市場エンドユーザー売上規模予測、2005年~2010年
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