- 2006/11/06 掲載
TCB、SIPの弱点を克服、小規模拠点のIP電話網構築が可能に
企業で使われるIP電話システムの多くはSIPで通信されている。最近では、パソコンにソフトフォンをインストールし、外出先や自宅から企業の電話を使う用途が拡大しつつある。SIPの場合、企業ネットワークに必ず存在するファイアウォール・NATを越えられないという弱点があるため、企業ユーザーは、外出先からVPN接続をすることによりIP電話を使用している。しかし、VPNでは、IP電話以外のコンピュータにもアクセスできてしまうため、セキュリティの面から導入できない企業ユーザーが多数存在している。
TCBテクノロジーズでは、こうしたニーズに対応し、VPNを使用しなくても安全に外部からIP電話が使えるソフトウェアの開発に成功した。このソフトウェアは、TCP/IPのトンネリング技術をベースとしており、中間のネットワークに特別な機器を配置せずにファイアウォール・NAT越えを可能にする。テレワークや在宅勤務などを推進する企業にとって、小規模な拠点を含んだIP電話網の構築が容易になる。
VPN装置などとは異なり、SIPに特化したプロトコルのみを通信させることによりセキュリティを確保している。また、ソフトウェアはすべてJava言語にて開発されているため移植性に富み、Windows OS上のソフトフォンへの組込みインテグレーションも容易に行うことが可能となっている。
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ネットワーク概要図
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