- 2006/11/06 掲載
【国内ストレージASP市場調査】ストレージASPは前年比、42%増
国内ストレージASP市場規模予測を発表
・より高いセキュリティレベルを要求する業務プロセスに取り込まれることにより、今後も利用は拡大すると予測
IDC Japanが発表した「国内ストレージユーティリティサービス市場」の調査結果によると、インターネット上でデータ共有を目的とした「インターネット接続(ストレージASP)」は、新規契約の大幅な増加と従来顧客の利用拡大から、前年比42.0%と大幅な売上増を記録した。
一方、データセンターでホスティングされるサーバーにストレージの利用のみを提供する「データセンター内接続」は、顧客数が伸びず4.4%の低成長となった。
ストレージASPの市場が拡大している主な要因としては、セキュリティ機能の強化が挙げられる。これまでは、データを社外に預けることに対する懸念から、企業によるサービスの利用は抑制傾向にあったが、現在では、各種セキュリティ機能、特にユーザーIDの管理、ユーザーのアクセス記録の保存機能などが追加実装され、安全性・確実性の面での安心感が生まれた。ストレージASPは、より高いセキュリティレベルを要求する業務プロセスに取り込まれることで利用が拡大しており、今後もその傾向は続くとIDCではみている。
IDC Japanストレージシステムズリサーチマネージャーの鈴木康介は次のように分析している。
「2004年に成長の踊り場を経験したインターネット接続のオンラインストレージの成長率が再び上昇した。高成長を記録した2003年は、新規参入による影響が大きかったのに対し、2005年の成長はサービス歴3年以上のプロバイダーが業績を伸ばした。今後は、情報セキュリティや事業継続性の強化を目的とした利用も見込まれることから、市場は継続的に拡大するであろう」
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国内ストレージユーティリティサービス市場 接続タイプ別売上実績
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