- 2006/11/06 掲載
沖電気、携帯電話で高精度の個人認証を実現
携帯電話の汎用(可視光)カメラを使用したアイリス認識技術を開発
近年、携帯電話を利用した決済などさまざまな新サービスが広がりつつある。一方、紛失、盗難による悪用を防ぐための対策も注目されている。このような中、携帯電話を安心して利用するためのログイン時、またはサービス利用開始時の認証方法として、暗証番号などを覚えることなく簡単に本人確認できることや、認証精度の高さから生体認証が注目されている。
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携帯アイリス認識技術
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沖電気では、アイリス認識技術を用いた個人認証装置を国内外の官公庁や金融機関をはじめとする企業向けのセキュリティ製品として販売している。これらの製品は専用の赤外線カメラを使用。今回発表した「携帯アイリス認識技術」では新たに開発したアルゴリズムにより、携帯電話に搭載している汎用(可視光)カメラでアイリス認識を実現した。コンパクトなプログラムで構成されていることから、携帯電話の限られた処理能力でも十分な速度でアイリス認識が可能となり、アイリス認識装置の小型化が実現できる。
この技術を用いることによって、携帯電話上で高精度の個人認証が実現できるため、決済などのサービスを携帯電話で利用される方々に、より大きな安心感を提供することが可能となる。また、この技術は移植しやすいソフトウェアで構成されているため、携帯電話だけではなく、カメラ付きPDAなどへの適用も可能である。
すでに沖電気では、携帯電話で利便性の高い個人認証を実現するセキュリティ製品として、組込用顔画像処理ミドルウェア「FSE(Face Sensing Engine)」も販売している。今回、新たに開発した「携帯アイリス認識技術」を用いた製品を追加し、携帯電話によるログイン認証から決済時の個人認証まで用途に応じた最適なセキュリティ製品のラインアップを拡充することにより、携帯端末市場に対して積極的に販売していく。
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