- 2006/10/27 掲載
シスコ、米Orative社を買収
2006年10月25日、米カリフォルニア州サンノゼ発
シスコは、米カリフォルニア州サンノゼに本拠地をおくOrative社を3100万ドルで買収する。買収完了は、2007年第二四半期となる見込み。シスコはOrative社が提供するアプリケーションにより、自社のユニファイドコミュニケーションポートフォリオを、携帯電話やスマートフォンなど、携帯型デバイスに拡張できるようになる。
2006年3月、シスコは、自社のSONA(service-oriented network architecture)をベースとしたCisco Unified Communicationsシステムを発表。企業規模を問わず、通信システムとITインフラを統合した単一のコミュニケーションプラットフォームの構築を可能にした。Cisco Unified Communicationsシステムを導入することにより、企業は、場所や時間、デバイスの種類を問わず、ネットワーク上のすべてのサービスを自由に利用できるようになり、より効率的なコミュニケーションが実現できる。
Orative社は、Cisco Unified Communicationsシステムのコミュニケーション、およびコラボレーション機能を携帯電話のビジネスユーザーに拡大するモバイルソフトウェアソリューションを開発している。携帯電話ユーザーは、Orative Enterprise Softwareを使って、同僚との打ち合わせや協業をコーディネートしたり、Unityボイスメールメッセージの情報を表示したり、不要な通話や割り込みを回避したり、個人および会社のアドレス帳に安全にアクセスできるようになる。シスコは、Orative社と協力して、Cisco Unified CallManagerを通話の制御に、Cisco MeetingPlaceをコラボレーションの実現に、CiscoUnityをボイスメール プラットフォームとして利用することで、携帯電話を真の意味でのビジネス デバイスに変えていく。
「シスコのUnified Communicationsシステムは、導入済みのシスコ ネットワークをプラットフォームとして活用して、音声、ビデオ、データ、モバイルサービスの4つの機能を、優れたユーザー エクスペリエンスのもとに提供できるようにする。Orative社の買収により、シスコは、Unified Communicationsで のエクスペリエンスをネットワーク サービスからモバイル デバイスに拡張するという目標に、また一歩近づきました」とシスコのボイステクノロジー グループ担当上級副社長、ドン・プロクターは述べている。
関連コンテンツ
PR
PR
PR