- 2006/10/24 掲載
日本AMDなど、カブドットコム証券の証券会社初となるBCPシステムを構築
今回構築したPTSシステムの基盤であるBCPシステムは、遠隔地の災害バックアップシステムを含む、さまざまな事業継続阻害要因に対応したシステムとして、証券会社初となるものである。福岡に置かれたメインシステムが被災した際には、東京に置かれたバックアップシステムが処理を引き継ぐ。災害バックアップ機能および福岡に置かれたシステムの遠隔運用機能はイージェネラの仮想化技術を利用して実現されている。
また、このような取引システムにおいて対応が困難とされて来た取引の急増に対しても、ブレードフレーム上の、最新・最高速のデュアルコアAMD Opteronプロセッサを搭載したブレードサーバをクラスター化し、取引の急増時にはクラスターのノード数を増やすことで容易に対応が可能な仕組となっている。
ブレードフレーム上に、福岡のメインシステムは11枚のブレードを搭載、東京のバックアップシステムは8枚のブレードを搭載しており、すべてのブレードは2ソケットまたは4ソケットのデュアルコアAMD Opteronプロセッサを搭載している。AMD Opteronプロセッサの採用により、システム全体のワット性能における優位性を維持している。また、ブレード数を増やすことで取引増・新たな業務ニーズ等に対応するための処理能力増強が可能となっている。
イージェネラと日本AMDは次のようなコメントを発表している。
「このシステムの成功は、他社の同様の技術を大きくリードするイージェネラ仮想化技術や、業界最高水準のワット性能を実現したAMDの最新のマルチコアテクノロジを利用することにより、従来は不可能であったレベルで、高性能、高信頼性、高い拡張性、高いコストパフォーマンスを同時に実現するシステムが構築可能であることを示す顕著な例です」。
また、カブドットコム証券は次のようなコメントをしている。
「この度のPTSシステムと証券会社初となる本格的なBCP(事業継続計画)の構築に当り、遠隔運用を前提に設計されたイージェネラ ブレードフレームの信頼性、コストパフォーマンス、およびそのブレード上で使用されているAMD Opteronプロセッサの高い性能および省電力化によりシステム全体のTCO削減の相乗効果としてその実現に大きく寄与いたしました」。
関連コンテンツ
PR
PR
PR