- 2006/09/21 掲載
キングソフト、MS Officeと驚くほどそっくりなオフィス製品発表とそのワケ
【セキュリティ】
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Microsoft Word(左)とKingsoft Writer(右) |
キングソフトオフィスでは、見た目が驚くほどMS製オフィスに似ており、MSオフィスの各製品で作ったファイルを開いた時にほとんど違いがない。ツールバーに用意された機能や並び順もほぼ同じのため、改めて操作方法を習得する必要がなくユーザビリティが確保されている。印刷結果においても、文字送りのズレ・段落ズレ・貼り付けた画像のズレが少なく、煩雑な修正が軽減したという。
また、ワード(doc)エクセル(xls)・パワーポイント(ppt)と同じ形式で保存が可能で、修正・保存も行える。また、MS製オフィスでは行えないPDF出力や複数のファイルを開いたまま、作業するのに便利なタブ表示機能などを備えているほか、ダウンロードサイズ31M、インストール時87Mと容量も少ない。
そのほか、独自のセキュリティ機能(KRM暗号化技術)を備え、パスワード付きファイルを作成・管理できるほか、MS製のファイルもデコードできるという。
Wordに対応したワープロソフト「Kingsoft Writer」、Excelに対応した表計算ソフト「Kingsoft Spreadsheets」、PowerPointに対応したプレゼンテーションソフト「Kingsoft Presentation」が同梱された「Kingsoft Office 2007 Standard」が4.980円(税込)、各製品単体だと1,980円(税込)。
製品販売に先立ち、11月1日より3月末日まで利用可能なβ版が公開される。
今回、著作権問題の観点に立って極めてグレーゾーンにある同製品が発表された背景について関係者は「ジャストシステムの逆転勝訴が大きい」と語る。この訴訟は、松下が持つ同社のアイコンについての著作権が、ジャストシステムの「一太郎」と「花子」によって侵害されているとして係争されていたもの。いったんはジャストシステムが著作権侵害との判決が言い渡されたが、その後、知的財産高等裁判所においてジャストシステムが逆転勝訴の判決となった。いったんは販売停止も言い渡された「一太郎」と「花子」は現在も販売が継続されている。
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