- 2006/07/06 掲載
東京杉並区、区民をなりすましメールやフィッシング詐欺などの被害から守る
【セキュリティ】なりすましメールやフィッシング詐欺を防ぎ、電子メールの信頼性を強化
ビートラステッド・ジャパンは、杉並区危機管理対策課が発行する「杉並区子ども見守り情報」「杉並区空き巣・ひったくり情報」向けに、電子メール署名用証明書「SureMail」を8月1日より提供すると発表した。これによって両メールの信頼性を強化し、受信者である杉並区民をなりすましメールやフィッシング詐欺などの被害から守る。
ビートラステッド・ジャパンの「SureMail」は、企業や組織の実在性を認証し発行される証明書であり、メールの受信者はS/MIME対応の電子メールクライアントソフトにより、杉並区から送られる「杉並区子ども見守り情報」「杉並区空き巣・ひったくり情報」が、確かに杉並区から送信されたメールであること、またメールの内容が改ざんされていないことの確認が可能になる。
不正な個人情報の取得を目的としたフィッシング詐欺の増大、さらに、愉快犯による偽りの情報の流布や社会混乱の誘発などを含め、電子メールを介したインターネット関連事件が多発し社会問題となっている。電子政府化にともない地方自治体のインターネット利用が進む一方で、電子メールを公共サービスに活用する自治体ではセキュリティ上の懸念が高まっている。
杉並区では危機管理対策課を設け、区民の安全のために区内で発生した児童を対象とした事案や空き巣・ひったくりなど身近な犯罪の情報を逐次電子メールで届ける配信サービスを、先駆的に展開してきた。同時に、フィッシング詐欺や個人情報流出、偽りのメールを防ぐ対策を検討しており、その一環として、SureMailを使った署名付メールの実証実験を開始し、セキュリティ強化を図るという。
なお、携帯電話でも「杉並区子ども見守り情報」「杉並区空き巣・ひったくり情報」のメール受信は可能な中、現状では携帯電話での受信メールはこのサービスに未対応で、パソコンでの受信に限られているという。情報の即時性という観点から携帯電話での受信者も多いため、今後の携帯電話メールでの電子署名対応が期待される。
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