- 2006/05/10 掲載
IPA、NEC、日立、富士通、「ビジネスグリッド推進コンソーシアム」設立
経済産業省のビジネスグリッドコンピューティングプロジェクトに参画していたメンバーが発起人となり、同プロジェクトで開発したビジネスグリッド技術をベースに、(1)相互接続性確保のための標準化活動の推進 (2)幅広いユーザニーズを取り込んだ新技術開発 (3)実践的なグリッド利用拡大などに取り組むという。
加えて、ビジネスグリッド技術に関心のあるベンダー、SI、ユーザー企業、研究機関などへ、このコンソーシアムへの参加を呼びかけ、広くビジネスグリッド技術の利活用を推進するという。
近年、業種・業態を問わず情報システムの重要度が高まり、これに伴い情報システムの大規模化・複雑化が進展している。この傾向は今後もますます加速すると考えられ、今後は情報システムの運用をさらに高度かつ信頼性の高いものに改善していくことが求められる。グリッドコンピューティング技術の応用はこのような課題を解決する有望な策の一つとして期待されており、ビジネスグリッド技術の開発やその有効性の実証を目的として、経済産業省主導でビジネスグリッドコンピューティングプロジェクトが2003年度から2005年度末まで実施された。
このプロジェクトでは、海外の動向等も踏まえながら、(1)基幹ビジネスに耐えうる高信頼性・安全性を備えたグリッドコンピューティング技術の開発 (2)実用化を見据えユーザ企業と連携した実践的な実証実験 (3)相互接続性の確保に向けた戦略的な国際標準化などを進めてきた。
また、ビジネスグリッド技術の世界的な普及と同技術を適用した情報システムの実現を図ることを通じて、情報システムによるサービスの品質や新規サービス提供のスピード向上、さらには情報システムの導入や運用コストの低減などを実現するビジネス基盤を提供することを目指してさまざまな活動を推進してきた。この成果を市場に広く普及させ、開発した技術を有効に活用していくためには、更なる継続的な活動が必要であると考え、このたび新たに「ビジネスグリッド推進コンソーシアム」を設立したという。
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