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商品を安定供給するために重要な役割を担う物流。中でも物流センターは、商品を保管するだけでなく、流通加工やピッキング、検品、包装・梱包など多くの業務が行われています。このため、物流事業の売上アップには、業務効率化の改善や人手確保などがなされ、安定的かつ素早く商品を供給できる「稼げる物流センター」の構築が必須となります。今回は「稼げる物流センター」には何が必要なのか、その秘密について解説します。
物流センターで着目すべき「2つのポイント」
物流センターは運営者や保有者が誰であろうと、存在が表に出ることは少なく、裏方のイメージが強くなっています。しかし大手のアパレル小売や大手宅配会社などの一部企業では、最新鋭の物流センターを構築し、省人化された施設として積極的にアピールしている場合もあります。お客さまへの商品のお届けをスムーズに、かつ最短で実現できることを前面に押し出しています。
ここでポイントなのが、「省人化」「お客さまへのお届けをスムーズ・最短で」です。これが本テーマの「稼げる物流センター」の鍵を握る、着目ポイントです。2つのポイントについて詳しく解説します。
■省人化
物流業務は「労働集約型産業」です。しかし、過酷な労働環境や少子高齢化などの要因から人手不足の深刻化が続く半面、いまだに解決の糸口は見えてきません。物流センターの運営についても、いつまでも人手に頼っていては10年後、20年後まで維持できるかわかりません。
昨今は、人手不足解消のため、また生産性向上のため、ロボットやITツールを駆使した保管、ピッキング、搬送作業が行われています。物流センターの工程において、すべてを自動化することは難しいですが、作業が標準化されている工程においては、人手でなくロボットなどに作業を置き換える必要があります。
ロボットなどの機械を導入すれば、人手の作業がなくなるためその分の人件費を浮かせることができます。その際には人手で行っていたときの人件費とロボット導入時の投資を比較し、費用対効果を検証しなければなりません。ですが、ほかにも見るべきポイントがあります。それが人手の作業による生産性のブレです。
人手の作業は標準化されているとしても、個人差で生産性に影響が出ます。たとえば、「体調不良でいつものパフォーマンスが出せない」「急に大量の欠勤者が出て1週間は派遣作業員に依頼しなければならない」といったことです。
このような事態があると、1日の生産性にブレが生じる可能性があります。物流センターではいかなるときも安定した生産性を維持して運営する必要があり、これを加味した上で省力化を進めなければなりません。これが物流センターを評価する1つ目のポイントとなります。
■お客さまへのお届けをスムーズ・最短で
省人化でもお伝えした、「物流センターではいかなるときも安定した生産性を維持して運営する必要がある」という観点が非常に重要なポイントです。
物流センターの役割は、入荷から出荷までの一連の流れを担うとお伝えしました。つまり、入荷から出荷までの一連の流れを最短で行うことができるかが、物流センターを評価する2つ目のポイントになるのです。
「最短で」の実現に一手を担うのが、ロボットなどの自動化ツールです。しかし、物流センターの業務内容、取扱商品、規模感によって必ずしも自動化ツールを導入できるわけではありません。では、どのようにしたら良いのでしょうか。
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