manebi CDO 兼 VPoE 呉 珍喆
韓国出身、就職で来日し、小規模商社の情報システム担当からキャリアをスタート。その後は独立系SIerにてOracleDBAとしてメガバンクのシステム構築に携わり、のちに、システムインフラ全体のプロジェクトリーダとしてさまざまな業種・企業のシステム構築を支援する傍ら、企業のDX推進に向けたアドバイスや提案活動を実施しつつ、Webメディアでの情報発信・書籍執筆も手掛ける。
同独立系SIerでエンジニア組織の管理職を11年、部長職を経て、manebiにVPoEとして着任。現在はChief Digital Officer(CDO)を兼任している。
株式会社manebi
世界縁満を掲げるHEART-TECH COMPANY
企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)では、ビジネス環境の激しい変化に対して、柔軟かつ迅速に対応できるITシステムが求められます。それを実現するために生まれた考え方が「Infrastructure as Code(IaC:アイエーシー、コードとしてのインフラストラクチャ)」です。ここではIaCについて、基礎から、IaC活用のメリット・デメリット、それを実現するツール(Terraform、Ansible、Serverspecなど)のほか、Amazon Web Services(AWS)の「AWS CloudFormation」やMicrosoft Azureの「Azure Resource Manager(ARM)」など、クラウドサービスでのIaCなどもわかりやすく解説します。
デジタルトランスフォーメーション(DX)やデジタル技術の活用といった文脈で、企業のITエンジニアの需要も高まっている。しかし、一概にテクノロジー活用といってエンジニアを採用しても、そのエンジニアが定着し、力を発揮してくれるとは限らない。「採用してみたら違った」「入社してみたら違った」などはよく耳にするが、それはエンジニアだけの問題でも企業だけの問題でもないだろう。そこで本稿では、こうした問題に立ち向かい、エンジニア組織の形成・運営に責任を持つVPoE(Vice President of Engineering)について、スタートアップのVPoE当事者として活動している筆者の立場から、(自戒を込めつつ)その役割や求められる能力などについて紹介したい。