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  • 2021/11/08 掲載

経理部門の面倒すぎる「資金・口座管理」…経理業務を20分の1に短縮するには?

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企業の資金を預かる経理部門にとって、金融機関とのやり取りは日常茶飯事だ。ところが、その業務の実態は、現在多くの企業が取り組む“デジタル化”からはほど遠い内容であることが多い。たとえば、いまだに紙の通帳をベースに資金管理している経理部門は、決して珍しくないのである。なぜ、こうした事態が起きるのか。経理部門が抱える課題を整理し、解決策を探った。

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いまだに紙の通帳をベースに資金管理している経理部門は珍しくない。なぜ、こうした事態が起きるのか?
(Photo/Getty Images)

インターネットバンキングが経理部門の足を引っ張る?

 企業にとって、経理部門は資金を管理する重要な部門だ。取引先への入出金、従業員への給与の振り込み、他拠点口座への資金移動など、企業活動の根幹を支えている部門と言っても良いだろう。

 しかし、その業務プロセスは決して効率的とは言いがたい。たとえば、月末になると、従業員が銀行を回り取引口座の通帳記帳をするような経理部門は珍しくない。また、オフィス内でしか業務ができないため、テレワーク移行ができないという経理担当者の声も少なくない。多くの企業がDXに取り組み、さまざまな領域でデジタル化が進んでいるにもかかわらず、企業の根幹を支える経理部門では、なぜデジタル化が進まないのだろうか。

 理由の1つに、 NTT東日本・NTT西日本が提供するデジタル回線「INSネット」のサービス終了が関係している。インターネット以前から、多くの経理部門はINSネットにつながったPCに各銀行が提供する専用ソフトをインストールして、銀行とやり取りしていた。しかし、2024年1月にINSネットのサービスは終了する。そのため、専用ソフトを通じた銀行とのやり取りから、インターネットバンキングサービスへの移行が求められているのだ。

 しかし、このインターネットバンキングサービスは、金融機関ごとに仕様が大きく異なるため、複数の金融機関の口座を管理する経理部門からすれば、取引口座の数だけインターネットバンキングサービスを使いこなす必要があるほか、その都度ログインID・パスワードを入力するなどの手間がかかってしまうのだ。

 こうした作業を取引先金融機関の数だけ繰り返すとなると、インターネットバンキングに移行した結果、かえって経理業務が煩雑になってしまう。こうした事情があるため、フォーマットが統一されている通帳による管理から離れられなかったり、従来の専用ソフトを利用し続けたりする経理部門も多いのである。

 とはいえ、これまでパソコンバンキングの通信基盤となっていたNTT東日本・NTT西日本が提供する「INSネット(ディジタル通信モード)」のサービス終了が近づいており、経理部門は後継サービスに移行せざるを得ない状況となってきている。

 難しい選択を迫られる経理部門は、こうした課題をどのように解決すれば良いのだろうか。効率的な口座管理の方法はあるのだろうか。

この記事の続き >>
・経理業務の負担が20分の1に短縮できるワケ
・経理部門もテレワーク移行ができる?その理由とは
・複数口座をスッキリ一元管理する方法

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