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  • 2021/08/25 掲載
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多くの日本企業が採用しているピラミッド型の組織体制は、蓄積したノウハウや業務フローを基に既存ビジネスを素早く回転させることに長けている。しかし、この構造は新型コロナウイルスのような“未知の”脅威に直面すると、非常に弱い。それは、ピラミッド型組織は、経験則を基にした判断しか下せないからだ。それでは、新常態を生き抜くためには、どのような組織の在り方が望ましいだろうか。

今まで通りの組織では生き残れない?

 統制型(ピラミッド型:以下、統制型)は、多くの日本企業に採用されている組織の在り方だ。業務は経営者や上司などの指示によって決められる、いわゆるトップダウン型で、旧来製造業モデルと呼ばれることもある。特徴は、これまでに蓄積したノウハウを経営に生かせることだ。

 一方、「統制型組織における固定化されたマネジメントや社内カルチャーが、企業の変革を遠ざけてしまうという問題もあります」と指摘するのは、なないろのはな 取締役、浜松ワークスタイルLab所長の沢渡あまね氏だ。

 こうした傾向が顕著に見られるのが、未知の脅威を目の前にしたときの対応だ。脅威を前にしたとき、統制型の組織では、これまで社内に蓄積してきたノウハウを基にしか対応策を考えることができず、経験則の中から答えが見つからない場合、前に進めなくなってしまうのだ。

 これは新型コロナウイルス感染症などのような「未知の脅威」への対応ができないこと、さらに次の時代で成長し続けることが困難であることを意味している。

 とはいえ、企業がこれまでの組織体制を捨て、新たな組織の形に変化させることは簡単なことではない。成長し続けられる組織になるには、どうしたら良いのだろうか。

この記事の続き >>
・「統制型」の組織では、生き残れないワケ
・社内外とのコラボレーションを生む「オープン型」の組織
・これからの時代に必要とされる「バックオフィス2.0」の仕事とは

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