なぜリコーと英会話の NOVA は「スムーズなクラウド移行」ができたのか?
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クラウド移行で可用性と柔軟性の向上を図る
ビジネス環境の変化が激しいデジタル変革時代、クラウドをはじめとした「柔軟なITインフラ」の構築が必要であるという意見に異論を唱える人は少ないはずだ。それでも後手に回りがちな「自社システムのクラウド移行」に成功した企業は、一体どのような方法でシステムの再構築を成功させたのだろうか。
リコーでは、グローバルに展開する企業向けテレビ・Web会議システム「RICOH UCS」のサービス基盤にパブリッククラウドを選択した。
クラウド移行を担った、リコー プラットフォーム統括本部 RSI開発センター PF開発室 インフラグループスペシャリスト 神田博之氏は、なぜパブリッククラウドを選択し、どのように移行したのだろうか。
神田氏が自社のシステムを見直すきっかけになったのは、システム障害だったという。2011年にプライベートクラウド環境上でサービス提供を開始したRICOH UCSだが、2015年にプライベートクラウド基盤の大規模障害が発生してしまう。
ラック単位で冗長化していたにも関わらず、数時間に渡るサービス停止を招いてしまったのだ。このことから、システム基盤の可用性を見直す必要性に迫られた。
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