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守りのシステムにさらなる「コスト最適化」が求められる
──企業の基幹システムは、仮想化からクラウドの利用へとトレンドがシフトしています。その背景には、どのようなビジネス上の課題があるのでしょうか。安田氏:オンプレミスの基幹システムでこれまで進んできた仮想化は、まず物理的に分散していたサーバーを仮想化して統合することを目的にしていました。
例えば、100台の物理サーバーを仮想化し、10台に統合することでサーバーラックの省スペース化や消費電力の削減、あるいは自動化による管理工数の削減などを実現することが可能です。
一般的に、VMware製品などで仮想化されるシステムというのは「攻め」のシステムよりも、ミッションクリティカルな「守り」のシステムが多いはずです。守りのシステムに求められるのは「コストの最適化」。コストを下げながら、さらに品質の高い運用をすることが求められるのです。
──さらなるコスト圧縮のため、クラウド検討する企業が増えているのですね。
安田氏:一般的な基幹システムのコスト構成比は、ハードウェアの保守・運用が3分の1、人件費が3分の1、電気・空調などの光熱費が3分の1と言われています。ビジネスが目まぐるしく変わる今、守りのシステムのコストを圧縮し、それを攻めのIT投資に再配分したいというニーズが高まっています。
仮想化の雄ヴイエムウェアはクラウドの波をどう捉えているか?
──システムの仮想化において圧倒的に高いシェアを誇るヴイエムウェアですが、やはりクラウドのニーズは感じられていますか?黒岩氏:おかげさまでVMware製品は、国内のエンタープライズ企業をはじめ、多くのお客さま企業に利用していただいています。そうした中で感じることは、「ビジネスの変化にITインフラが追随しなければならない」ということです。
アメリカでは、ビジネスの俊敏性が求められており、市場に新たな価値をスピーディに提供していかなければなりません。そうした意識の高まりが、日本においても徐々に高まっていると感じます。
──俊敏性というニーズに対しては、クラウドの方が応えやすいと。
黒岩氏:以前は仮想化によって、環境構築や管理の工数が削減できるという効果がありましたが、そこにクラウドが入ってきました。クラウドの利点は、環境の俊敏性、柔軟性、使いたいときにすぐ使える点にあります。仮想化されたシステムを、徐々にクラウドに移行し、その比率を高めていこうという流れにあるのではないでしょうか。
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