- ありがとうございます!
- いいね!した記事一覧をみる
2025年10月、Windows 10のサポートが終了する。Windows 11への移行に合わせて新しいPCを検討している企業も多いと思うが、現在のPC市場を考えたとき、慌てて選ぶのはおすすめできない。また、その際にはセキュリティ対策も同時に検討することが重要になる。ここでは、その理由とともに、次のPC選びとセキュリティ対策について、特に中小企業が留意すべきポイントを整理してお伝えする。
迫るWindows 10のサポート終了、中小企業がいま考えるべきことは?
現実に、そのきっかけとなるイベントが迫っている。2025年10月のWindows 10のサポート終了だ。サポートが終了するとセキュリティ更新プログラムが提供されなくなるため、そのまま使い続けるのは非常に危険だ。早急にWindows 11への移行を検討すべきだろう。
その際は、PCはそのままでWindows 11に更新する方法と、新しいPCに刷新する方法があるが、大塚商会 MMプロモーション部 クライアントMNS推進課 主任 目黒 杏奈 氏は「現実的には新しいPCに入れ替えがおすすめです」と、次のように説明する。

MMプロモーション部
クライアントMNS推進課
主任
目黒 杏奈 氏
「Windows 11のシステム要件は、Windows 10よりも大幅に厳しくなっているため、今まで利用していたWindows 10用のPCではアップグレードできない、もしくはアップグレードできても十分な性能を出せない可能性があります。また、導入してから4~5年経過した古いPCをそのまま使い続けるのは故障のリスクも高いため、おすすめできません」(目黒氏)
ただし、現在、生成AIの登場によって、クライアントPCの選び方が少し複雑になっている点には注意が必要だ。慌てて選ぶと、後で後悔することにもなりかねない。
さらに、企業を取り巻くセキュリティ環境も、数年前と現在では大きく変わっていると、大塚商会 MM本部 MM戦略推進事業部 MMプロモーション部 エンドポイントセキュリティ課 平井 陸氏は、次のように説明する。
「ランサムウェアを初めとするサイバー脅威はますます深刻化していますし、内部不正の問題にも対処する必要があります。PCの入れ替えは、こうした最新の脅威に対応し、セキュリティ対策を見直す絶好のタイミングでもあるのです」(平井氏)
ただし、PCの入れ替えは思っている以上に手間と時間がかかる。特に専任のIT担当者がいない中小企業にとってはなおさらだ。ここからは、こうした中小企業にこそ注目してもらいたい新しいPCを検討するポイントとセキュリティ対策について紹介する。
買い替え候補は3種類、「Windows 11 PCなら大丈夫」とはかぎらない
「いずれもWindows 11を搭載していることは共通していますが、AI PCとCopilot+ PCにはAIを処理するNPU(Neural network Processing Unit)というチップが搭載されている点が異なります。AI処理をNPUに行わせることで、CPUの負担を減らすのが目的です。Copilot+ PCは、AI PCの上位版の位置付けで、マイクロソフトが定義した一定以上の性能を持つAI PCの呼称となります」(目黒氏)
いまや、多くの企業が生成AIを含むAIの活用を進めている。通常、AIの処理はクラウド上で行われるが、より効率的かつ安全に処理するには、クライアント側でも処理を分散したほうがいい。そこで登場してきたのが、AI PCやCopilot+ PCなのである。
AIで実現できることはさまざまだ。たとえばユーザーのスケジュールを分析して、外出時間に合わせてAIが自動的にバッテリーを満充電にする、クラウドを利用することなく詐欺メールを発見する……など、将来的にAIの特長を生かしたさまざまな機能が提供される予定だ。
「現在のところ、NPUを生かしたこれらの機能はまだ提供されていません。しかし、今後、1~2年でこうした機能を持つアプリケーションが続々と登場します。したがって、いまWindows 11搭載PCを購入するのであれば、AI PCやCopilot+ PCをおすすめします。もしもNPUを搭載していないPCを購入すると、1~2年後、もう一度、買い替えが必要になるかもしれないからです」(目黒氏)
中小企業にも必須のセキュリティ対策「EDR」とは
「もちろん、ウイルス対策ソフトによる感染予防も引き続き大切です。しかし、100%防ぐことができない以上、感染した後の早期対処と組み合わせた対策が必要になります。そこで注目されているのがEDR(Endpoint Detection and Response)です。これは、クライアントPCのようなエンドポイント端末を継続的に監視することで、ウイルス感染時の不審なふるまいを検知し、該当端末のネットワーク隔離や事後調査を行うソリューションです」(平井氏)
ただし、EDRで問題を検知した際の判断や対応には専門的な知識を必要とする。このため、これまでは大手企業を中心に導入され、中小企業にとっては少し敷居が高かったのが実態だった。そこで注目したいのが、大塚商会が提供する「らくらくEDR」と「らくらくEDRプレミア」の2つのサービスである。
「『らくらくEDR』は、現在、お使いいただいているウイルス対策ソフトと併用して利用できるEDRサービスとなります。エージェントを追加するだけで利用できて、その後の運用もお任せいただけるので、小規模なお客さまに向いています。実際に数台からの利用もできるので、PCの入れ替え時に手軽に導入できると思います」(平井氏)
「らくらくEDRプレミア」は「らくらくEDR」の上位バージョンとなる。より高機能なサービスとなるため、自社でもある程度の運用ができる少し規模の大きい企業向けという位置付けだ。
「『らくらくEDRプレミア』は、EDRの業界で世界的なシェアを持つクラウドストライクの製品を活用したサービスとなります。ウイルス対策も含めてクラウドストライクの製品を提供しますので、ウイルス対策/EDRをまとめて強化したい企業に適しています。」(平井氏)
さらに、最近は正規のアカウントを乗っ取って重要な情報を盗んだり、データを破壊したりするサイバー攻撃も増えているが、「らくらくEDRプレミア」には、こうした最新の攻撃に対する防御機能も提供されている。
PCもセキュリティ対策も“まるごと”任せられる安心感
大塚商会は、こうした中小企業の厳しい実態をよく分かった上で、中小企業にも受け入れやすいソリューションを提供している。
「たとえば、EDRはもともと大手企業向けのソリューションであり、中には導入する際の条件が端末300台以上といったものも少なくありません。しかし、それでは中小企業のお客さまはいつまでたってもEDRを導入できません。そこで、1ライセンスからでも導入できる『らくらくEDR』のようなソリューションを、ご用意しました」(平井氏)
さらに、PCとセキュリティ対策、その周辺のソリューションも含めて、ワンストップで提供できるのも、大塚商会の強みだ。
「セキュリティだけでも数多くのソリューションをご用意していますし、PCに関しても修理や運用、ネットワーク構築なども含めてご支援できます。もちろん、分からないことがあればコールセンターにお問い合わせいただけます。ハードウェアもソフトウェアもまとめて対応できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください」(目黒氏)
Windows 10のサポートが終了する2025年10月まで、あと半年と少しだ。まだ先だと考えていたら、あっという間に時間はすぎてしまうだろう。慌てる必要はないが、いまできる最善の対策は打っておきたい。大塚商会であれば、そのための心強いパートナーとなれるはずだ。ぜひ、お気軽にご相談いただきたい。

ここに紹介するセミナーの詳細動画やビジネスに役立つ動画、阿部 一二三選手や佐久間 宣行氏など、魅力的な講師が登壇する限定セミナーほか、40本以上のセミナー動画を配信しています。
すべての動画を見るにはここをクリック