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生成AIの活用は、多くの企業にとって喫緊の課題だ。しかし、導入や推進にはさまざまな壁が存在する。この壁を、独特な公式と戦略で突破しようとしているのがトヨタコネクティッドだ。同社AI統括部戦略室 Executive AI Directorの川村 将太氏は、「X=CAP」という独自の公式を提唱。日本の伝統企業(JTC)が抱える課題を克服し、生成AI推進を通じて新たな価値を創出するその戦略とは一体どのようなものか。
AI推進で直面した「JTC」特有の4つの根深い課題
川村 将太氏は、UXデザインの専門家として約7年のキャリアを積み、さまざまなサービスやアプリケーションのユーザー体験設計に携わってきた。2023年11月に同社へ入社後は、AI統括部戦略室 Executive AI Directorとして全社AI戦略の推進を担っている。生成AIの普及促進にも熱心で、子供向けのワークショップなども開催した。メディアなどでは「しょーてぃー」の愛称で紹介されることもある人物だ。
そんな川村氏は、入社当初、先進的な技術を扱う同社に期待を抱いていた。しかし、日本の伝統企業(JTC)特有の4つの課題に直面したという。
程度の差はあれど、具体的には「仕事に対するオーナーシップの欠如」「セクショナリズム」「現状維持バイアス」「デジタルスキルの不足」といった側面が見受けられる場面は少なくなかった。これは、先進企業とは対極にある特徴だ。
「当社は先端の技術を扱う企業でありながら、社外の方々と話をする中で『かなりJTCらしい』と確信するに至りました。最初にいきなり壁が立ち上がった形です。生成AIを推進していくにあたって、組織の文化・雰囲気を変えないといけないと思いました」(川村氏)
壁に直面した川村氏は、「この文化を変えなければ、AI戦略も成功しない」と一念発起。まずは、AI統括部からあるべき状態を実現したい。そのための取り組みから見えてきたのが「X=CAP」という公式だ。これは、AI戦略だけでなく、組織全体を変革する道筋を示す独自のフレームワークである。
以降では、X=CAPという公式と具体的な戦略、JTC特有の文化・雰囲気を変えたトヨタコネクティッドの取り組みについて解説する。
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・課題を克服する「背伸びしない」生成AI活用
・トヨタコネクティッドが推進するAI戦略「4つの柱」
・あえて「オープンにすること」が競争力強化につながるワケ
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