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世界的にサイバーセキュリティへの脅威が高まる中、リテール金融のような巨大な顧客基盤を要するBtoC企業は、情報を盗み取る不正アクセスの抑止に力を注いでいる。とりわけ成長事業領域においては、ビジネスの拡大に負けないスピードでセキュリティを強化する必要がある。本稿では、これまで一貫して右肩上がりの成長軌道を描いてきた楽天証券の取り組みに注目。業界をめぐる脅威の動向と、そこに対するセキュリティの強化施策について、取締役 副社長執行役員の平山忍氏に聞く。
2020年代に入り激増する不正アクセスに対抗
同社のCIOおよびCISOを務める取締役 副社長執行役員の平山忍氏は、SEやプロジェクトマネジャーとして証券向けシステムの構築に携わったのを皮切りに、ITおよびセキュリティマネジメントなどを経験。金融業界でも貴重なスキルを持つ、セキュリティのエキスパートだ。
平山氏は「企業のサイバーセキュリティにおいては、事業成長のスピードに合わせて対策を強化すること。また、マーケットの状況やイベントに応じて適宜対策できる仕組み・仕かけをつくっておくことが、非常に重要です」と強調する。
こう語る背景には、東京五輪が開催され、日経平均株価も大きく上昇した2021年頃から、楽天証券を含めた証券業界に対するサイバー攻撃が急増した現状がある。このことから、同社の知名度が上がるにつれ、攻撃者側からも標的として狙われやすい存在になったことを物語っている。「2018年頃から、当社で進めてきたセキュリティ対策が不十分であったことに気付き、それ以降、さまざまな強化施策を打ってきました」と平山氏は振り返る。
巨大な顧客基盤を持つ同社にとって、情報を盗み取る不正アクセスの防止および顧客アカウントの管理は、とりわけ大きな課題だ。また大手金融機関として、マネーロンダリングやテロ資金供与にも、断固として対抗しなければならない。次章からは、証券業界を取り巻くサイバー脅威の動向を明らかにした上で、楽天証券の具体的な対策やそのポイントについて解説した。
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・楽天証券の「不正アクセス」「情報漏えい」対策
・1000万超の口座を守る、「AIの使い方」とは?
・セキュリティ体制強化に向けた「5つのポイント」
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