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共通業務の集約化を続けてきた花王
「具体的な業務は、請求書の受け取り・経費精算・領収書・支払いなどです。従業員数は130人程度で、花王グループのペイメントサービスを担う企業です」 (上野氏)
花王ビジネスアソシエは「花王グループのペイメント」という共通業務を集約した会社と言える。実は、花王は共通業務の集約を80年代から推進してきた。
「1986年の事務センター化推進以来、花王では共通業務の集約によるシェアードサービス機能を進化させ続けてきました。そして、2009年には経理業務がBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)化し、中国・大連市に経理業務を100人程度の規模でアウトソーシングしました」(上野氏)
そして、2019年には取引事務の電子化が本格化した。
「2022年には中国・大連のBPOが内製化。さらにAI業務も拡大しましたが、これはテクノロジーによる内製化と表現できます。これにより2019年からの数年で、職場の風景も激変しました。かつてあった紙の書類がほとんどなくなったほか、アテンドロボットがPCを動かしている光景も、今は普通になりました」(上野氏)
職場の風景を一変させた、取引事務の電子化の本格化は、具体的にどのような成果を生んだのか。今後の電子化推進に不可欠なインボイス規格「Peppol(ペポル)」と併せてその軌跡を解説する。
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・「請求書受取電子化」の4つの成果とは?
・業界・経済全体へのインパクトが期待できる取り組みとは?
・「残り4割」の電子化を中小企業と一緒に目指すワケ
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