- 2022/02/09 掲載
日立パワーソリューションズ、風力発電設備向けワンストップサービスを提供開始
本サービスは、産業用ドローンの活用実績が豊富な株式会社センシンロボティクスと共同開発した、ドローンとAIで高精度な点検を実現するブレード点検システムに、当社が風力事業で培ってきた保守計画や補修に関する知見を組み合わせて、ブレードの適切な維持管理を行うものです。また、一般社団法人日本風力発電協会(JWPA)が定める「風力発電設備ブレード点検および補修ガイドライン」(*2)に準拠しており、当社が納入した設備に限らず、さまざまなメーカーの風力発電設備にサービスを提供することが可能です。
*1 Lumada:お客さまのデータから価値を創出し、デジタルイノベーションを加速するための、日立の先進的なデジタル技術を活用したソリューション・サービス・テクノロジーの総称。
*2 一般社団法人日本風力発電協会(JWPA)が、風力発電設備の発電事業者が自主的に遵守することで、ブレードの安全確保に資することを目的として、経済産業省の「電気事業法施行規則第94条の3第1項第1号及び第2号に定める定期事業者検査の方法の解釈」に基づく風力発電設備のブレードの定期事業者検査に係る点検結果の判定と補修方法に関して定めたガイドライン
■背景
風力発電設備は、脱炭素社会実現に向けて導入拡大が見込まれる一方で、台風や落雷、経年劣化によって故障・損傷し、部品落下などで周辺地域に影響を及ぼしたり、発電効率が低下することで事業に影響が生じたりする可能性があるため、安全性向上と安定稼働を支援する、信頼性の高い点検・補修が求められています。中でも、ブレードは、点検不備や整備不良による事故や故障が最も多い個所であることから、2021年3月にJWPAによって「風力発電設備ブレード点検および補修ガイドライン」が定められ、点検・補修が従来以上に重視されるようになりました。こうした状況を受けて、風力発電事業者において、本ガイドラインに準拠した信頼性の高いブレードの点検・補修に対するニーズが高まっています。
日立グループは、風力発電設備に関して、累計860基(*3)を受注するなど、国内トップクラスの豊富な実績を有しています。このうち、日立パワーソリューションズは、1996年に風力事業を開始して以来、461基(*4)の風力発電設備の建設や延べ600基超のブレード補修、稼働率保証を含めた長期包括保守契約による保守サービスを通じて、点検・補修などの技術や設備運用に関する知見を蓄積してきました。
今回、当社は、信頼性の高いブレードの点検・補修に対するニーズに応えるため、ドローンやAIのデジタル技術と当社の保守に関する知見・技術を組み合わせた、ブレードの点検から保守計画立案、補修までのワンストップサービスを提供します。
*3 2021年12月末時点
*4 2022年1月末時点
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