- 2022/02/02 掲載
IIJ、エッジコンピューティング環境を体感できるショーケースを開設
ショーケースでは、エッジコンピューティングの特徴の一つであるリアルタイム処理、5Gによる低遅延通信などをユースケースとして体験いただけます。デモや展示を通じて、お客様は、エッジコンピューティングの利用シーンや具体的な導入要件のイメージを掴んでいただくことができます。
(※)エッジコンピューティング:IoT機器などのエッジデバイスそのものや、その近くに設置したサーバーでデータ処理・分析を行う分散コンピューティングの概念。
■背景
近年、DXによりデジタルデータが増大するなかで、エッジコンピューティングは、低遅延やリアルタイム性、大量のデータ送受信、セキュリティリスクの低減などが求められるシステムでの利用が期待されています。今後、企業や行政のIT基盤は、利用用途やデータの特性に応じて、クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングを組み合わせた複合的な利用が進んでいくと考えられます。しかし、お客様がエッジコンピューティングのメリットであるクラウドとの連携・実際のユースケースに直接触れて体験できる環境は少なく、検討が進まないのが現状です。そこでIIJは、クラウド、ネットワーク、IoT、ローカル5G、MDCなどIIJの提供する高品質な各種サービスと組み合わせたエッジコンピューティングのデモ環境を構築し、その特徴や有効性を体感できるショーケースを開設します。新たな利用形態となるエッジコンピューティングを取り巻く課題やニーズを汲み取りながら、お客様とIT基盤のあり方およびユースケースを共創してまいります。
■ショーケース内容
以下のユースケースを体験できるよう予定しており、内容は順次拡張していきます。
1.エッジとクラウドでの映像解析比較~リアルタイム処理の有効性~
防犯のユースケースとしてデータセンター(DC)の来訪者を検知するデモを紹介します。撮影した映像データを、DC内に設置したエッジ機器とクラウド上のIIJ IoTプラットフォームのそれぞれで解析を行い、解析結果を比較します。これにより、エッジ機器が、クラウドと比較してリアルタイムに来訪者を検知できることを体感できます。このようなエッジコンピューティングのリアルタイム処理の有効性、またエッジコンピューティングとクラウドで分散処理をさせる仕組みをご紹介します。
2.無線サービスの違いによるAGV(無人搬送車)の走行 ~低遅延制御の体験~
物品搬送の無人化のユースケースとして、AGVでの無人搬送デモを紹介します。ローカル5GとWi-Fiなど他の無線サービスとを比較しながら、エッジコンピューティングでAGVの走行制御を行い、クラウド上でデータの可視化および一元管理を行う分散処理のデモをご覧いただけます。ローカル5Gとエッジコンピューティングを組み合わせることにより、高速、大容量、低遅延の通信を実現し、スムーズにAGVが走行できることを体験できます。
3.MDCの自動オペレーション ~遠隔地でも従来と同じ運用が可能~
遠隔地や通信環境が整っていない状況での自動オペレーション・監視のデモを紹介します。白井データセンターキャンパスを遠隔地と見立て、同施設内に設置しているMDCでラック内のLEDランプや温度などを監視し、異常検知後にMDC内で自動オペレーションを実施するデモをご覧いただきます。通信環境が整っていない地域でも、MDCをエッジコンピューティング基盤として活用し、従来のDCやクラウドと同じ機能や品質で運用できることを体感できます。
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