- 2021/12/15 掲載
マクニカ、RealWearと販売代理店契約を締結し産業用スマートグラスの取り扱いを開始
昨今、自動車や製造物流、建設、エネルギーなどの産業分野では、作業現場において大きな課題に直面しています。多くの現場では、熟練した作業者の知識や技能に依存し、属人的な作業が多く発生しています。そしてこれは、熟練の作業者の引退や知識・技能を有した人材の不足などにより、安全かつ安定した生産活動が求められる作業現場において、品質の低下や事故のリスクなどにつながる可能性があります。また、作業の手順書やマニュアルによって作業レベルの標準化を図っても、悪天候や夜間などの環境下にてドキュメントを参照しながらの作業では効率が悪く、改善が求められています。
マクニカでは、このような課題の解決に向けて、お客様のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するため、RealWearとの販売代理店契約を締結し、産業用スマートグラス製品の取り扱いを開始することにいたしました。
RealWearのスマートグラスは販売開始から2万台以上の出荷実績を誇り、権威ある業界の見本市にて最優秀賞を受賞(*1)した世界をリードする産業用のウェアラブルデバイスです。音声操作に対応しており、ボタン操作のいらないハンズフリー仕様で、95dBの騒音環境でも利用可能です。また、ワークフローや点検項目の表示から作業・点検内容を記録することや動画・画像、PDF資料などをペーパーレスで閲覧することができます。さらに、中央制御システムなどと連携することで作業履歴の確認やWEB会議システムを利用して遠隔地から現場の状況を確認し、指示を出すなどの作業支援を行うことができます。
これにより、様々な産業分野の作業現場において、点検・テストや修理・メンテナンス、組立、施工などの作業を標準化し、スマートに行うことができるようになります。例えば、現場での作業手順や方法はデータとしてスマートグラスに保存されており、音声操作によってスムーズに必要な情報を呼び出します。呼び出した情報は、ペーパーレスでストレスなく過去の作業履歴などと合わせてスマートグラスに鮮明に表示されます。作業内容は現場から遠隔地の監督者などにリアルタイムに報告し、必要に応じて遠隔地から作業指示などを行います。 このように、作業現場にてRealWearのスマートグラスを活用することで、作業者に知識や技能に依存することなく、作業レベルを担保し、安全かつ効率的に生産活動を継続できるようになります。
*1 Wearable Technology Show 2017にてBest Enterprise Solutionを受賞
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