- 2021/11/17 掲載
FRB当局者、インフレ高進の消費者への影響を懸念 制御必要も
リッチモンド地区連銀のバーキン総裁はFRB主催のパネル討論で、先週発表されたミシガン大消費者信頼感が10年ぶりの水準に落ち込んだことに言及し、一部労働者の賃金が上昇する一方、消費者心理は「リセッション(景気後退)をほうふつとさせるような水準」とし、主に「物価の衝撃」が要因という認識を示した。
同じパネルに参加したアトランタ地区連銀のボスティック総裁も、FRBが「最近確認されている高水準のインフレを懸念し、制御する必要がある」という考えであると指摘した。
またこれとは別に、セントルイス地区連銀のブラード総裁は16日、物価上昇が予想通りに緩和しなかった場合に備え、FRBは向こう数回の連邦公開市場委員会(FOMC)で「一段とタカ派的な方向に取り組む」必要があるとの考えを示した。
さらに「物価上昇が解消されれば望ましいが、予想通りに素早く収束しない場合、インフレ抑制はFOMCにかかっている」とし、来年は2回の利上げが必要になるとの考えを改めて示した。
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