- 2021/11/16 掲載
日経平均は小幅続伸、3万円には届かず 戻り売りを警戒
日経平均は、朝方は売り優勢で始まった。取引時間中に始まったバイデン米大統領と中国の習近平国家主席のオンライン首脳会談を見極めたいとのムードになったが、関連報道が伝わっても反応は限定的で、先物主導とみられる買い戻しが活発化すると一時上げ幅を広げた。
日経平均はチャート上の節目である4日の戻り高値2万9880円81銭を更新したが、目前に接近した心理的節目3万円は捉え切れなかった。買い戻し一巡後は上げ幅を縮め、大引けにかけて前日終値付近での推移となった。
3万円に近づいたことで戻り売りが警戒されたほか、日経平均の15日時点の株価収益率(PER)14.3倍は、安倍政権時代の平均の15倍に近づいているとして「上値追いに慎重になったようだ」(三木証券の北澤淳商品部投資情報グループ次長)との声が聞かれた。
もっとも、製造業での挽回生産の動きや、コロナ新規感染者数が落ち着いてきておりGoTo政策による内需改善などへの思惑から「年末ぐらいまでは期待が継続しそうだ」(北澤氏)という。
TOPIXは0.11%高で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆7093億1600万円だった。東証33業種では、鉱業、輸送用機器、保険業などが上昇し、海運業、パルプ・紙、陸運業などが値下がりした。
東京エレクトロンやソフトバンクグループが堅調に推移し、日経平均を支えた。トヨタ自動車やソニーグループは年初来高値を更新した。一方、日本郵船、リクルートホールディングスなどはさえなかった。
東証1部の騰落数は、値上がり890銘柄に対し、値下がりが1189銘柄、変わらずが104銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 29808.12 +31.32 29749.71 29,681.25─29,960.93
TOPIX 2050.83 +2.31 2050.24 2,046.87─2,062.81
東証出来高(万株) 119059.00 東証売買代金(億円) 27093.16
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