- 2021/11/16 掲載
午前の日経平均は続伸、好決算銘柄を物色 3万円は捉え切れず
15日の米国株式市場はほぼ変わらずで取引を終えた。米国債利回りが上昇する中、テクノロジー株への買い意欲が減退した。一方、貨物機需要増加の兆しからボーイング株が買われた。
日本株は朝方は売り優勢で始まりしばらくもみあった後、堅調な動きとなった。取引時間中に始まったバイデン米大統領と中国の習近平国家主席のオンライン米中首脳会談を見極めたいとのムードがあったものの、関連したヘッドラインを材料視する様子はみられなかった。一時的に買い戻しが活発になったほか、好決算銘柄が引き続き物色され、前場中盤からは日経平均は前日比プラスで推移した。
市場では「日経平均が3万円に近づくと戻り売りが意識される。前場も接近しながら押し戻される格好となった。当面は、いかに利益確定売りを消化するかが課題になる」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との声が聞かれる。
TOPIXは0.38%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆3868億1400万円だった。東証33業種では、保険業、鉱業、輸送用機器などが上昇し、海運業、サービス業、陸運業などが値下がりした。
個別では、トヨタ自動車が連日の上場来高値更新となったほか、ソニーグループも年初来高値を更新した。レーザーテックもしっかりだが、日本郵船、リクルートホールディングスなどがさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1220銘柄、値下がりが825銘柄、変わらずが135銘柄だった。
関連コンテンツ
PR
PR
PR