産構審に「新機軸部会」設置、産業政策を抜本的に見直し＝経産省

［東京　１６日　ロイター］ - 経済産業省は１６日、産業構造審議会に「経済産業政策新機軸部会」を設置し、これまでの経済産業政策を抜本的に見直し「新機軸」として検討を開始すると発表した。１９日に第１回会合を開催する。

「失われた３０年」の間に日本経済の成長力や日本企業の国際競争力が低迷してきたことを踏まえ「産業政策をゼロベースで見直す」（幹部）という。来春には取りまとめ、政府の成長戦略や骨太方針に反映させたい考え。

これまでは特定産業育成目的の補助金などの対策が講じられてきたが、グリーンやデジタル、経済安全保障などの社会課題解決に向けた政策を想定している。また、日本企業の経営改革、世界で勝負できるスタートアップの創出、産業構造や働き方の変化を踏まえた人材育成のあり方などについても議論していく予定としている。