- 2021/09/29 掲載
中国当局、為替取引の監督強化 取引削減や値幅縮小指示=関係筋
2人の銀行関係者によると、中国国家外為管理局(SAFE)の担当者が民営銀行と大手国営銀行のトレーディングルームに数カ月にわたって滞在している。これは通常の検査時よりもはるかに長い。
SAFEの担当者は顧客の注文に対し取引価格をより速く設定し、売値と買値の差(スプレッド)を小さくするよう求めているという。
スプレッドが小さくなれば銀行の利益が圧迫される。また人民元の取引レンジを小さくすることにつながるが、取引によるリスクが顧客から銀行に移転することになる。
ある関係筋によれば、当局者は元相場がどちらか一方に振れることなく、変動をスムーズにすることが目的と説明している。また当局者は今年は外資系銀行を訪れていないという。
別の関係者は銀行間取引の量を減らすよう指示されたと明らかにした。「取引が多すぎると規制当局から電話が入るようになった」と話した。
SAFEはロイターの取材に対しファクスで、市場参加者が「合理的に」取引を行い、外為市場の一体性や公平性、秩序、効率を促進することを「常に支援」していると回答した。
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