• 2021/09/06 掲載

NEC、東京2020オリンピック・パラリンピックに次世代の業務用無線システム等を納入

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 NECは、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会(以下 東京2020大会)に、次世代の業務用無線システム、混雑状況可視化システム、顔認証システムをはじめとしたICTシステムを納入し、安全・安心で効率的な大会運営に貢献しました。

 次世代の業務用無線システム、混雑状況可視化システム、全会場で全関係者が会場入場時に本人確認を行う顔認証システムを活用するのは、オリンピック・パラリンピック競技大会で史上初となります。

 NECが東京2020大会向けに納入したシステムは、以下のとおりです。

1.次世代の業務用無線システム(大会史上初)

 大会運営に関わる関係者間のコミュニケーション基盤として、国際的に標準化されたLTE技術と従来型業務用無線システムを組み合わせた次世代の業務用無線システムを納入しました。

 本無線システムは、大会期間中の23の競技場における競技進行やイベント運営など、大会運営に関わる関係者が携わる幅広い業務において、重要な指示・連絡手段として利用されました。3GPP(Third Generation Partnership Project)に準拠したLTE方式のネットワークシステムとNECが長年にわたり培い国内で高いシェアを誇る業務用無線システムを融合した技術を採用しており、プライベートな専用網による高い信頼性や耐久性、セキュアかつ安定した無線環境を実現しました。

2.混雑状況可視化システム(大会史上初)

 選手村における新型コロナウイルス感染症対策として、選手村の5施設を対象に、映像解析技術を活用した混雑状況可視化システムを納入しました。

 具体的には、対象施設に設置された混雑検知センサーにより収集したデータ(注1)から混雑状況を解析し、選手を含む大会関係者向けスマートフォンアプリや、選手村内に設置される表示装置を通じて、各施設の混雑状況を可視化しました。3段階の混雑度表示により、施設利用者の密集回避を促しました。(注2)

3.全競技会場等で全関係者が会場入場時に本人確認を行う顔認証システム(大会史上初)

 選手やスタッフ、ボランティアなどの全大会関係者を対象に競技会場、選手村、大会関連施設であるIBC(国際放送センター)/MPC (メインプレスセンター)等の入場時における本人確認を行う顔認証システムを納入しました。

 具体的には、ICチップを搭載したアクレディテーションカード(注3)と事前に撮影・登録した顔画像をシステム上で紐付けし、大会会場、施設における関係者エリアの入場ゲートに設置した顔認証装置を用いて、顔とアクレディテーションカードによる厳格な本人確認を行いました。また、顔認証装置は、アクレディテーションカードを読み取り機に着券すると即座に顔認証を行うため、スムーズな認証が可能です。これにより、IDカードの貸し借りや盗難によるなりすまし入場、IDカード偽装による不正入場を防止することができます。

 なお本システムは、NECの生体認証「Bio-IDiom」(注4)の中核技術であり、世界No.1の認証精度(注5)を有する顔認証技術を活用しています。

4.ネットワーク機器

 シスコシステムズ合同会社とともに大会運営を支えるネットワークを構築するため、ルータ、スイッチ、無線ネットワーク機器、ファイアウォールや認証装置などのセキュリティネットワーク機器、機器の障害管理を行うネットワークマネジメント機器など、約1万6千台を納入しました。大会期間中に組織委員会が運用した競技場、選手村、データセンターなど約70カ所の拠点をつなぐほぼ全てのネットワークで利用され、安定運用に貢献しました。

 またNECは、大会期間中に大会関係者が利用した約2万台のPCに対して、PC導入時の初期設定を行うために利用するネットワーク環境をSDN(Software-Defined Networking)で構築することにより、用途に合わせた柔軟な設定を可能としました。

5. 高度監視制御センター装置

 安全な大会運営に向けて、競技会場の警備に影響を及ぼすおそれのある大会運営上の脅威の情報を的確に収集、分析し、セキュリティ事案の早期把握や未然防止を目的とするシステムを活用しました。本システムでは、SNS情報、警報・事故などの緊急情報、気象・防災情報等の多様な情報を自動で収集し、脅威の影響度や関連情報の相関分析などGames Security Coordination Centre(大会警備本部)の大会警備に貢献しました。

 NECは、東京2020ゴールドパートナー(パブリックセーフティ先進製品、ネットワーク製品、業務用無線システム(注6))として、東京2020大会で活用された技術・システムをレガシーとして活用し安全・安心な社会づくりに貢献していきます。

 なお、NECは本取り組みに関してNECグループが開催するオンラインイベント「NEC Visionary Week」(会期:9/13(月)~9/30(木)開催)にて、9/14(火) 11:30~12:30のプログラム「東京2020オリンピック・パラリンピック「安全・安心」の舞台裏(プログラム番号PD-05)」で紹介する予定です。 「NEC Visionary Week」について https://event.nec.com/nvw2021

(注1) 映像データの取扱いについて

 混雑検知センサーが計測したデータには、個人を特定する情報は一切含まれません。収集・取得した映像データについては、個人を特定する利用を一切行いません。プライバシーについて十分に配慮し、個人情報保護法や関連法令を遵守した上でデータ解析を行います。

(注2) 混雑状況可視化システムは選手村の閉村に合わせて9月8日まで活用されます。

(注3) 東京 2020大会に参加する資格があることを証明する「オリンピック ID 兼アクレディテーションカード」

(注4) 「Bio-IDiom(バイオイディオム)」は、顔、虹彩、指紋、掌紋、指静脈、声、耳音響など、NECの生体認証の総称です。世界トップクラスの技術や豊富な実績を活かし、ニーズに合わせて生体認証を使い分け、あるいは組み合わせることで、「誰もが安心してデジタルを活用できる世界」を実現していきます。
https://jpn.nec.com/biometrics/index.html

(注5) 2009年以来、米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証精度評価で第1位を獲得
https://jpn.nec.com/press/202108/20210823_01.html

(注6) NEC、「東京2020ゴールドパートナー」に決定
http://jpn.nec.com/press/201502/20150219_01.html
NEC、東京2020オリンピック・パラリンピックのスポンサーシップにおいて「業務用無線システム」のカテゴリー追加契約を締結
https://jpn.nec.com/press/202002/20200218_01.html

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