- 2021/08/23 掲載
DACと日本IBM、通信・メディア業界のDXを推進するため協業を開始
■背景
少子高齢化や若者の既存メディア離れなど、激しい環境変化に晒されている日本の通信・メディア業界において、「デジタルシフト」は喫緊の課題です。また、ヒト・モノ・カネに次ぐ第4の経営資源とも言われる「情報」の発信、その流通基盤の確立は、どの企業においても、マルチチャンネルで顧客層を獲得していくための新たな収益機会の創出として重視されています。近年、企業のDXが急速に進む中で、特に日々多くの情報を扱う新聞・テレビ・出版などのメディア業界には、既存システムとの連携などを含め、最適かつ効率的に基盤を整備し、「インフラのデジタル化」および「働き方(ワークフロー)のデジタル化」の実現が求められています。
■「Arc XP」概要
WP社が基幹業務管理向けソリューションとして開発したDX推進のSaaS型プラットフォームで、世界24カ国1,500サイト以上で導入されています。当初WP紙のために開発され、2013年アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏によるWP社の買収で開発は加速し、他社への提供も進められました。その結果、数々のメディアの購読者数拡大や動画等のデジタル広告を活用したマネタイズを実現し、デジタルファースト改革による収益改善に大きく貢献しました。その実績は既に世界中で認知され、現在は、米国のテレビ局、新聞社や雑誌出版社はもとより、欧州その他のWebサイトやアプリへの導入が進んでいます。
「Arc XP」の特徴は、時間や場所を問わず、記事の作成から、写真や映像などのコンテンツ管理、校正や校閲を含む作業スケジュール管理まで、媒体社が必要とする業務の一括管理をクラウド上で行うことができる点です。媒体社は本ソリューションを導入することにより、紙面とデジタルの連携を高度化し、リアルタイムでのジャーナリズムを実現するとともに、広告やサブスクリプションなどユーザーに合わせたフレキシブルな収益モデルの構築が可能となります。さらに、記者や編集者などの作業効率の改善やタスク管理の迅速性・正確性の向上を促進し、新しい働き方を提供するなど、企業のDX化に向けた多彩な機能を搭載しています。近年、一般企業のDX推進ソリューションとしてのニーズも高まってきたため、業種や業態に関係なく、あらゆる企業のデジタル資産を一元管理するプラットフォームとしての活用も始まっています(※)。
(※)2019年2月13日リリース『DAC、米ワシントン・ポスト社の「Arc Publishing」独占パートナーとして 日本市場参入を支援』 https://www.dac.co.jp/press/2019/20190213_arcpublishing
2020年7月30日リリース『DAC、米ワシントン・ポスト社「Arc Publishing」のライブストリーミング機能の提供開始』 https://www.dac.co.jp/press/2020/20200730_arc_broadcast
2021年6月3日『DAC提供の米ワシントン・ポスト社「Arc Publishing」がリブランディング 「Arc XP」へと名称変更し、あらゆる企業のDX推進を支援』 https://www.dac.co.jp/press/2021/20210603_arcxp
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