- 2021/08/19 掲載
米エヌビディア、アーム買収協議が長期化 業績見通しは予想上回る
同社はこの日、第3・四半期の売上高について、市場予想を上回る堅調な見通しを示した。需要増加の恩恵を受けると見込んでいる。
しかし、投資家はエヌビディアのアーム買収計画が規制当局の精査に耐え、同社が見込む来年3月までに完了するかどうかに注目してきた。アームは長年にわたり、半導体業界全体に技術を提供している中立的なサプライヤーであり、クアルコムなどエヌビディアの競合相手は、同社によるアーム買収に反対している。
エヌビディアのコレット・クレス最高財務責任者(CFO)は発表文書で、「アームのライセンシーの中には、この取引に対して懸念や反対を表明する向きがあり、規制当局との協議も当初の予想より時間がかかっている」と認めながらも、買収は成立すると引き続き確信していると表明した。
同社株は時間外取引で一時2%下落した後、2.8%上昇した。幹部がアナリストとの電話会見でゲーム機向け半導体の販売価格上昇を予想したことが背景。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ローガン・パーク氏は「多くの投資家はすでに、この買収が最終的に承認される可能性を低く見積もっており、もし阻止されたとしてもそれほどの反応はないだろう」と語った。
第3・四半期の売上高見通しは68億ドル(プラスマイナス2%)。リフィニティブのIBESデータによると、アナリストの予想平均は65億3000万ドルだった。
第2・四半期売上高は68%増の65億1000万ドルで、こちらも市場予想を上回った。データセンター向けは23億7000万ドル、ゲーム機向けは30億6000万ドル。ともに市場予想の23億ドル、29億4000万ドルを上回った。
第2・四半期の調整後1株利益は1.04ドル。市場予想は1.01ドルだった。
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