- 2021/08/05 掲載
ローム、小型・高効率SBD「RBR/RBQシリーズ」のラインアップを拡充
RBR/RBQシリーズは、新規プロセスの導入により、両シリーズともそれぞれローム従来品に比べて、チップ性能の25%高効率化を実現しています。
そのうえでRBRシリーズは、効率改善の要となる低VF(順方向電圧)(※2)特性に優れており低損失を実現。高効率化が求められる車載機器のオンボードチャージャーや民生機器のノートPCなどに最適です。今回、小型パッケージ12製品を追加したことで、実装面積削減(従来品比42%減)にも貢献します。
一方、RBQシリーズは、高温環境下での安定動作を可能にする低IR(逆方向電流)(※3)特性に優れており、SBDで懸念される熱暴走(※4)リスクを特に低減。高温環境での動作が求められる車載のパワートレインや産機機器の高電圧電源などに最適です。高耐圧化のニーズに向けて、今回新たに100V品12製品を追加しました。加えて、RBR/RBQシリーズともに、車載信頼性規格AEC-Q101(※5)に準拠しており、高信頼性を確保しています。
なお、RBR/RBQシリーズの新製品は、2021年6月から全製品を量産(サンプル価格:50円~/個:税抜)しており、サンプルは、チップワンストップ、コアスタッフオンラインにて購入可能です。
<背景>
一般的に各種アプリケーションでは、回路の整流や保護を目的にダイオードが使用されています。そして、あらゆるアプリケーションで低消費電力化が求められる中で、他のダイオードに比べて高効率なSBDの採用が増加しています。一方、効率を求めてVFを低くすると、背反関係にあるIRが高くなり熱暴走リスクが高まるため、回路設計時のSBD選定には、VFとIR、両方のバランスを見極めることが重要です。
こうした中、ロームは小型で低VF特性と低IR特性のバランスを追求したSBDのラインアップを強化しており、車載市場を中心に非常に高い実績を築いています。今回、量産実績のあるRBR/RBQシリーズを、大電流・大電圧・小型化に向けて、さらにラインアップを拡充したことで、より幅広いアプリケーションでの整流、保護を可能とします。
今後ロームは、低耐圧から高耐圧まで、半導体デバイスの品質向上に努めるとともに、特長あるラインアップの強化を進め、アプリケーションのさらなる小型化、低消費電力化に貢献していきます。
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