• 2021/08/02 掲載

米国、中銀デジタル通貨の開発急ぐべき=ブレイナードFRB理事

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[30日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のブレイナード理事は30日、米国が中央銀行デジタル通貨(CBDC)の開発を急ぐさまざまな理由があると主張、中国など他の諸国が開発を進めていると述べた。

同理事はアスペン・インスティテュート・エコノミック・ストラテジー・グループ向けの講演で「ドルは国際決済で非常に支配的な存在であり、他の主要国がデジタル通貨、CBDCを提供しているのに、米国にはないという状況は、私には全く理解できない」と発言。「今後もそうした状態を維持できるとは思えない」と述べた。

FRBは現在、デジタル決済について詳細な分析を進めており、パウエル議長は7月、CBDC発行の是非について早期に決断する上で、そうした分析が重要なステップになると述べている。

同理事は「最も説得力のある使用事例は、仲介チェーンが不透明で、長く、割高な海外の領域にある」と指摘。

ただ、国内でも連邦政府が支援するデジタル通貨を導入する理由があるとし、「ステーブルコイン」の急増に触れた。ステーブルコインは、ドルなどの従来型通貨を裏付けとするが、政府の裏付けはない。

同理事は、ステーブルコインが乱立し、決済システムが分断されたり、1-2のステーブルコインが支配的な存在となる可能性があると指摘。

いずれのケースでも「ステーブルコインの世界では、通貨からの移行が極めて急激な場合、家計と企業が、政府の裏付けのある安全な決済資産へのアクセスを失うことが想像できる。もちろん、政府の裏付けのある安全な決済資産とは、通貨が常に提供してきたものだ」と述べた。

同理事は、CBDCについて、他の問題を解決する助けにもなると発言。新型コロナウイルスの流行時に、銀行口座を保有していない人々に対し、政府の給付金を支給するのが難しいという問題を挙げた。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます