- 2021/07/31 掲載
米国株式市場=下落、アマゾン7%安 月間ではS&Pが6カ月連続高
アマゾン株価の下落率は7.6%と2020年5月以降で最大だった。29日に発表した売上高の伸び率は第2・四半期に27%と、前期の44%から鈍化。第3・四半期は最大でも16%にとどまるとの見通しを示した。有料プライム会員からの収入が減速しているという。
アルファベットやフェイスブックなど大手ハイテク株もおおむね下落した。
ロングボウ・アセット・マネジメントのジェイク・ダラーハイド最高経営責任者(CEO)は「全体的な業績は好調だが、アマゾンなど昨年の勝ち組がきょうの市場に悪影響を与えている」と指摘。「市場は大手ハイテク株にけん引されてきた。ハイテク株が好調なら市場もそれに合わせて好調だが、そうでないときは下落する」と述べた。
米商務省が30日発表した6月の個人消費支出(PCE)価格指数は、食品とエネルギーを除いたコア指数が前年同月比3.5%上昇と、1991年12月以来29年半ぶりの大幅な伸びを記録した。供給制約が物価を押し上げ、伸びは前月の3.4%からやや拡大。連邦準備理事会(FRB)の目標である2%を引き続き上回った。
月間ではS&P500が2.3%高。ダウ工業株30種は1.3%、ナスダック総合は1.2%それぞれ上昇した。週間では3指数全てが値下がりした。
今月は好決算や米経済の回復継続が支援材料となったが、新型コロナウイルス変異株「デルタ」の急速な感染拡大やインフレ高進が懸念されている。
ダラーハイド氏は「変異株デルタや感染者の増加を巡りまだいくつかの不安要素があり、経済再開の鈍化や再び制限措置が課される可能性を懸念する声は根強い」とした。
個別銘柄では、日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が2%高。今年度のコア利益が増加するとの見通しを受けた。
カナダのレストラン・ブランズ・インターナショナルの米上場株も予想を上回る四半期利益を受け5.1%急伸した。
一方、画像共有サイトの米ピンタレストは18.2%安。29日、新型コロナウイルス対策の規制が緩和される中、米国内のユーザーが伸び悩んでいると明らかにした。
重機メーカーのキャタピラーは第2・四半期利益が市場予想を上回ったものの、株価は2.7%安となった。
四半期決算はおおむね予想よりも堅調で、リフィニティブによるとこれまで決算を発表した約300社のうち約89%がアナリスト予想を上回った。第2・四半期の増益率予想は89.8%と、月初の65.4%を上回っている。
米取引所の合算出来高は88億6000万株。直近20営業日の平均は約97億4000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.43対1の比率で上回った。ナスダックでは1.58対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34935.47 -149.06 -0.42 35013.2 35106. 34871.
6 30 13
前営業日終値 35084.53
ナスダック総合 14672.68 -105.59 -0.71 14615.8 14728. 14615.
5 79 85
前営業日終値 14778.26
S&P総合500種 4395.26 -23.89 -0.54 4395.12 4412.2 4389.6
5 5
前営業日終値 4419.15
ダウ輸送株20種 14460.80 -12.61 -0.09
ダウ公共株15種 907.42 -9.83 -1.07
フィラデルフィア半導体 3356.53 +23.28 +0.70
VIX指数 18.24 +0.54 +3.05
S&P一般消費財 1438.71 -41.06 -2.77
S&P素材 527.35 +2.12 +0.40
S&P工業 873.59 -1.52 -0.17
S&P主要消費財 738.72 +0.87 +0.12
S&P金融 606.90 -4.46 -0.73
S&P不動産 290.04 +0.93 +0.32
S&Pエネルギー 372.99 -6.68 -1.76
S&Pヘルスケア 1538.58 +1.16 +0.08
S&P通信サービス 273.30 -1.21 -0.44
S&P情報技術 2693.55 -2.25 -0.08
S&P公益事業 335.12 -2.94 -0.87
NYSE出来高 11.04億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 27470 + 120 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 27450 + 100 大阪比
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