- 2021/07/30 掲載
BNPパリバ、第2四半期は26.6%増益 国内リテールが好調
国内のリテール金融部門が好調だったほか、貸倒引当金が新型コロナウイルス流行前の水準まで減少した。
貸倒引当金を反映する「コスト・オブ・リスク」は43.8%減の8億1300万ユーロ。
収入は0.9%増。リテール金融部門が9.5%の増収となった。法人・投資銀行部門は前年同期比で減収となった。前年同期は市場のボラティリティー上昇で業績が好調だった。
預金は前年同期比で7.5%増。「公衆衛生上の危機が顧客の行動に及ぼす影響」が背景という。融資は4%増加した。
新型コロナ対策のロックダウン(都市封鎖)や外出禁止で、オンラインバンキングへの移行が進み、モバイルアプリの1日の利用が25.1%増えた。
ジェフリーズのアナリストはリポートで、第2・四半期の利益が予想を上回ったと指摘。フランスのリテール金融部門の業績が予想を上回り、コストが適切に管理されていると分析した。
トレーディング部門は、株式業務が前年同期比で2.6倍の増収となったが、債券・為替・商品(FICC)は43%減少した。
合併・買収(M&A)の助言業務を強化している法人金融部門は1.6%の減収。
今年は追加で1株当たり1.55ユーロの配当を支払う方針も表明した。欧州中央銀行(ECB)は先週、銀行の配当制限を解除する方針を示した。
BNP株は今年に入り20.8%上昇。STOXX欧州600銀行指数の約24%上昇を下回っている。
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