- 2021/07/02 掲載
東北銀行とフィデアホールディングス、経営統合に関する基本合意を締結
記
1.本経営統合の検討経緯
両社は、東北に本店を置く地域金融機関としての社会的使命を果たすことで、地域の皆様から厚いご愛顧をいただき、安定的な収益基盤の構築に努めてまいりました。また、ビジネス面における両社の協働を更に深化させ、これまで以上に両社の強みやノウハウを相互に活用し、お客さまの発展と地域経済の活性化への一層の貢献につなげることを目的に2018年2月7日、東北銀行並びにフィデアホールディングスおよびフィデアホールディングスグループの株式会社荘内銀行、株式会社北都銀行は、包括的な業務提携協定書を締結いたしました。両社の営業地盤におけるブランド力・営業力を活かしながら、共同店舗の開設、ATMの相互利用、システムの共同利用、再生可能エネルギー関連のプロジェクトファイナンスの協業等、様々な取り組みを進めてまいりました。
しかし、近年、人口減少や高齢化の進展等社会の構造的な問題が及ぼす地域経済への影響の増大の他、低金利の長期化に伴う金利収入の低下やFinTech等の技術革新を通じた異業種からの金融分野への進出による更なる競争環境の激化に加え、新型コロナウイルス感染症の急速な蔓延等、地域金融機関を取り巻く経営環境は大きく変化してきており、こうした環境変化への対応力がこれまで以上に求められているものと認識しております。
こうした環境変化の中、地域金融機関として地域経済の復興・発展・成長に向けて持続的に貢献していくためには、両社の経営資源・ノウハウを最大限に活用する体制を確立していくことが両社の共通の経営課題となっております。
業務提携に基づく様々な共同施策の実施により実現してきた成果を踏まえ、提携関係の更なる加速および深化を通して、地域における金融仲介機能の更なる発揮、激変する環境変化への対応力および経営効率の向上による収益基盤の強化を早期に実現させるためには、各当事者の営業地盤における独自のブランド力・営業力を維持しつつ、業務提携から、より一層踏み込んだ協働が不可欠であるとの判断に至り、両社は本経営統合に向けて協議・検討を進めることを決議いたしました。
2.本経営統合の基本方針
両社は、以下の基本方針に基づき、本経営統合の相乗効果の発揮により、岩手県、秋田県、山形県を中心とする東北地域における経済活性化の実現に向けて地域との信頼関係を更に強化し、お客さまから愛され、お客さま、地域と共に成長する広域金融グループを目指します。
(1) 両社が有する経営資源・ノウハウを有効活用することで、より持続可能なビジネスモデルを追求するとともに、競合他社と差別化された経営戦略による金融仲介機能を発揮し、地域経済活性化に貢献いたします。
(2) 効率化された本部機能によるコスト削減およびガバナンスの強化、リスク管理の高度化、両社の持つ営業施策の強みの共有等により収益力強化を図り、持続可能な経営体制の構築を目指し、徹底した合理化・効率化により、統合の相乗効果を最大限に発揮いたします。
(3) 東北全域に広がる店舗ネットワークを通じて、県境を越えた情報および金融サービスの提供により、地域およびお客さまと共に成長する広域金融グループを目指します。
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