- 2021/06/23 掲載
富士通、スーパーコンピュータ「富岳」を用いた商用アプリケーションの高速解析を実証
今後、当社は、「PRIMEHPC」シリーズを用い、引き続き、商用アプリケーションの動作検証などを実施するとともに、製品開発や技術研究を行う製造業などのお客様に「PRIMEHPC」シリーズを販売し、産業界全体の発展に貢献していきます。
現在、製造業などのお客様の製品開発や技術研究における流体解析や構造解析などのシミュレーションを行う商用アプリケーションは、PCクラスタ(注1)上で広く利用されていますが、昨今、大規模かつ高精細なシミュレーションが求められることで、計算結果が出るまで非常に時間がかかるなどの課題がありました。これらの商用アプリケーションをそのまま大規模かつ高速な計算リソースをもつ「富岳」や当社の「PRIMEHPC」シリーズなどのスーパーコンピュータで利用できれば、お客様が保有する商用アプリケーションのノウハウを活用でき、大きなメリットがあると期待されています。
そこで、当社は、それらをいち早く整備するため、「富岳」の技術を活用している「PRIMEHPC」シリーズ向けの開発環境および動作検証環境をアプリケーションベンダー各社に提供し、協働で動作検証などを実施しました。大規模シミュレーションにおいて、商用アプリケーションが高速に動作するように性能分析し、発見したボトルネックを解消するチューニングを行うとともに、高並列で効率良く計算するための並列処理技術の適用などを実施しました。その結果、8つの商用アプリケーションの動作検証が完了し、そのうち3つの商用アプリケーションについて「富岳」を用いた大規模解析において、高速かつ高精細なシミュレーション結果を得ることができました。
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